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​英・ポラード教授「集団免疫獲得は困難」

「ワクチン接種した人も感染しており、集団免疫を達成する可能性はない」



残念ながら、私の指摘した通りになってきている。

ワクチンだけに頼っても感染は収まらない。‘@



日米欧でいち早くワクチン接種を始めた英国で、18歳以上の成人の約75%が2回の接種を完了。

英政府は10日発表し、ジョンソン首相は「国家的偉業だ」と称賛した。

70%の接種が集団免疫の目安とされてきたが、

デルタ株の広がりで、集団免疫獲得は難しいとの見方が科学者らの間で出ている。



オックスフォード大のアンドルー・ポラード教授は10日、下院の超党派議員らに、

集団免疫獲得を前提とした接種計画を立てないよう警告した。

日本では尾身会長が、「集団免疫」について、29日、衆院内閣委員会の閉会中審査で、

「仮に国民の70%に(ワクチン接種を)したとしても、残りの30%の人がプロテクトされることでは、

残念ながらないと思う」との見解を示した。

同じ集団免疫困難の意見だが、内容が違う。

ポラード教授は、「ワクチン接種した人の感染も増えており、集団免疫を達成する可能性はない」と断言。

尾身会長は「ワクチン接種しない人の中で感染が広がるので、集団免疫はない」

菅総理はこの頃、感染尉策をワクチンワクチンしか言わない。

ワクチン接種が先行していた英国と異なって、日本はワクチン接種とデルタ株への対応を、

同時に行わなければならない状況にある。

それゆえにデルタ株の特性をふまえて、ワクチン接種の目的を明確にする必要がある。



福島市などが、ワクチン接種を20代や10代を優先する方針を発表した。

現在20代を中心とした若い世代の感染例が多いことからワクチンで流行を抑制するつもりだという。

しかし、感染後の重症化率は10ー20代では低く、40代、50代と年齢があがるにつれて高くなる。

福島市の方針では、犠牲者が増える可能性が高くなる。

ワクチンがデルタ株の流行を止められるわけではない。

これは政府や、専門家、メディアが誤った情報を連日垂れ流した結果だ。

職域接種では、大企業など安定した立場にある人たちから先に接種が行われた。

一部の大学では健康な学生に接種を先行した。

諸外国の職業別接種は、社会のインフラ維持のため、ロックダウン下でも労働する必要があり、

感染の危険にさらされている人たち(公共交通機関関係者など)に対して実施されてきた。



これと比べると、日本の職域接種は支離滅裂だ。

英国のワクチン接種においては、職業別接種で行われたのは、

診療に従事している第一線の医療従事者と介護従事者のみである。

次に、医療従事者・介護従事者。

彼らは新型コロナ感染者に接する可能性が高いことから防御する目的がある。

目的の欠落・はきちがえは物事を誤った方向へ導く。

新型コロナの場合、集団免疫を獲得するには、少なくとも人口の70%の接種率が必要と考えられていた。

しかし、もうそういう事態ではないということを強く認識すべきだ。

菅政権は、相変わらずワクチン接種を「切り札」と位置づけるが、国民への接種が進む英国などでも、

感染者が再び増加している。

ワクチンも必要だが、ワクチンだけではない。むしろワクチンよりも感染対策を徹底すべきだ。

このままでは、感染対策を守っている多くの国民も、さらに弾けだす。