岸田候補と高市候補、両陣営幹部が28日夜、東京都内で会談。
決選投票で岸田氏と高市氏のどちらかが、河野大臣と対峙することになった場合、
両陣営が協力することで正式に合意。両陣営の関係者が明らかにした。
既報しているが、この時点で岸田総裁は確定した。
河野候補だけは絶対ダメという大きな力が動いたのだ。
河野陣営が高市候補に票を回すとか、岸田陣営が高市候補に票を回すとかの報道が、
どこから出てきて流したか分からないが、私が否定した通り、チャンチャラおかしいことが良く分かる。
そして、二階派の票が岸田候補に流れた。20票前後か。
もしかしたら、最初から仕組んでいたのではと、穿った見方もできる。
二階幹事長は河野大臣を応援する振りをして、投票は岸田候補に。
そもそも、当選確率ゼロの野田候補に推薦人を出したのも、そういうことではないか。
だとしたら、流れを見れば、そのストーリーの方がストンと落ちる。
新総裁選後、岸田新総裁の結果報告会に高市候補が駆け付け、岸田陣営に謝辞を述べた。
自民党の派閥横断の若手国会議員有志による議員連盟「党風一新の会」を設立。
いかにも、若手の党改革派に見えたが、代表の福田達夫(細田派)議員は岸田候補に投票。
単なるブラフ、国民への騙しのアピールだ。今回も、大きな流れは結局、派閥の論理で動いている。
今回の総裁選は、まさに、安倍前総理の思うがままになったのかも知れない。
安倍前総理は高市候補を推して、高市候補は大善戦し安倍前総理自身の力を誇示できた。
そして、借りのある岸田候補を総理の椅子に座らせることができた。.
高市候補は岸田新総裁の結果報告会に駆け付けた時、
「岸田候補の政策が勉強になって、お互いの良い政策を取り入れてやっていこうねとなった。
離れがたいチームになっていくと思います」と挨拶し、2人でポーズを取った。
岸田新総裁の強力なパートナーをアピール。
菅総理が無様に倒れたのも安倍総理にとっては好都合。存在感が増した。
岸田総理誕生は、参議院から鞍替えして、次期衆院選に山口3区から立候補する意向を表明した、
林芳正議員(60)にとっても追い風となる。
この行方も目が離せない。
岸田総理がどこまで続くか。当面は衆議院選挙に掛かっている。
大敗すれば短命に終わる可能性もある。
そうすれば、高市総理の目も出てくる。
そして、安倍前総理は「私が女性総理を世に送り出した第一人者だ!」と、自慢して叫ぶ。
だとすれば、次期衆議院選に安倍前総理はあまり力を入れないかもしれない。
岸田議員も一度は総理になり借りは返した。
昨日の敵は今日の友、今日の友は明日の敵。
政界は面白い。だから実力のある人よりも、面白い政治家に人気があるのか。
だとすればそれは、中身の無い政府は国民がつくり上げていることとなる。
甘利明議員の顔など見たくもない。