アフガニスタンのJICA現地職員ら16人、陸路で自力で脱出し日本に到着。
アフガニスタンからの国外退避をめぐり、日本の外務省は1日、
国際協力機構(JICA)の現地職員ら16人が日本に到着したと発表。
いずれもアフガニスタン人で、現地職員とその家族3組計15人と、
JICAのプログラムで日本に留学予定だった1人。
9月上旬から中旬にかけて陸路で自力で近隣国に脱出していた。
いずれも日本行きを希望したため、日本政府がビザの発給や航空券の手配を行い、
民間機で30日に到着した。
政府はアフガニスタンの日本大使館の現地職員やJICAなどで働いていた職員、
その家族ら約500人を国外退避の支援対象としているが、日本政府の対応の遅れで、
ほとんどの職員や家族がアフガニスタンに留まっている。
8月にはJICAの現地スタッフとその家族計10人が陸路を使い自力で隣国パキスタンに出国。
9月12、13日に日本に到着していた。
‘@安倍・菅政権が目指していた自助政策が進んでいるようだ。
陸路からの脱出と言っても日本の大阪から東京まで歩くのとは訳が違う。
食料も乏しい中、いつ殺されるかも分からない恐怖と戦いながら歩くのだ。
だから危険な場所では夜に移動する。
あるアフガン人男性、私は今まさに地獄の中にいる。
この2週間、私は家族と一緒に安全な場所を求め、住む場所を15回も変えている。
こうしている間もタリバンは私を探している。
最近はドアをノックする音が聞こえると、ある考えが真っ先に頭をよぎる。
「タリバンが来たかもしれない、私や家族を探し出したのかもしれない」と、心臓が止まる思いだ。
こんな状況に置かれているのは私だけではない。政府やメディア、NGO団体、
人権団体で働いていた何百人もの人が、次は自分の番かもしれないと、
それぞれ別の場所に身を潜めている。
タリバンはこうした人たちを拘束し、殺害しようとしている。私もそのうちの1人だ。
私は自分の命よりも家族のことが心配だ。
私の幼い子供たちはこの世の中のことを何も知らない。
なぜ子供たちが、私の罪の罰を受けなければならないのか。
タリバンは私の仕事を罪とみなしている。私たちにはあまり時間が残っていない。