財務省が20日発表した2021年度上半期(4~9月)の貿易統計速報(通関ベース)によると、
輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は3898億円の赤字だった。
貿易赤字は半期ベースで2期ぶり。円安や原油価格の高騰を受け、
原油輸入額が前年同期の2倍に急増した。
一方、同時に発表された9月の貿易収支は6228億円の赤字。
原油輸入額が増加したことに加え、部品調達難に伴う減産の影響で、
自動車の輸出額が前年同月比40.3%減と大幅に落ち込んだ。
輸出は前年比13.0%増の伸びとなったが、物価変動の影響を取り除いた、
実質輸出では前月比6.5%減と2ヵ月連続で減少。昨年9月以来の低さまで落ち込んだ。
乗用車の輸出が前年比46.6%減とほぼ半減し、全体を押し下げた。
11月15日発表の同期の実質GDP成長率は、感染第5波による個人消費の低迷もあって、大幅に下振れる可能性がある。
日本、貿易収支 8月 6354億円の赤字。
日本、貿易収支 9月 6228億円の赤字。
ドイツ、貿易収支 8月 107億ユーロ 1兆3246億円の黒字。
中国、貿易収支 8月 667億ドル 7兆6038億円の黒字。
中国、9月対米黒字が過去最高 輸出3割増
中国税関総署が13日発表した9月の貿易統計によると、
米国との貿易は輸出の伸びが輸入の伸びを上回り、
中国の対米黒字が420億ドル(約4兆7700億円)と、2カ月連続で過去最高を更新。
中国の米国向け輸出は前年同月比で約3割増。輸入も2桁の伸びとなった。
米中は閣僚級の貿易協議を先週再開したが、貿易協議の行方にも影響を与えそうだ。
基調が明らかに変わってきている。
日本は新柄コロナの感染者数が減少しているが、経済は新型コロナ以前の状況に戻れるのか。
日本政府の対応の遅さが際立つ
日本全体の貿易収支が赤字になった要因だと考えらる。