愛知県大村秀章知事へのリコール運動を巡る署名偽造事件に関わったとして、
愛知県警が地方自治法違反(署名偽造)の疑いで、署名活動団体の会長を務めていた、
高須克弥・高須クリニック院長の、性秘書(68)と、50歳代の女性の2人を、
地方自治法違反(署名偽造)容疑で名古屋地検に書類送検していた。
高須氏は5月、秘書が署名簿に自身の指印を押したと説明していた。
容疑は昨年10月ごろ、運動事務局長田中孝博被告(60)と共謀し、
愛知県の有権者数人分の署名を偽造した疑い。
女性秘書は高須氏の資金管理をしていたほか、リコール運動では請求代表者も務めていた。
田中被告は、名古屋市の広告関連会社に佐賀市で署名簿を書き写す偽造を持ちかけた際、
「高須さんの秘書もやっているから大丈夫」と話していたという。
県警は今年2月以降、秘書への任意の事情聴取を複数回実施。
同5月には、秘書の自宅や秘書が役員を務める関係会社を同法違反容疑で捜索し、
パソコンや携帯電話などを押収していた。
「高須クリニック」グループの事務や経理を担う関連会社「高須ホールディングス(HD)」(名古屋市中村区)の、
一部の役員や社員が同社所在のビル内で署名の偽造をしていた疑いがある。
この会社の役員でもある女性秘書が、社員らに名簿の書き写し作業の指示をしていたとみられる。
複数の関係者によると、昨年10月上旬から下旬にかけて、
女性秘書を含めた高須HDの役員や社員ら数人が、
同社が入居するビルの中にある別会社の貸会議室で、
愛知県民の氏名や住所が書かれた名簿を署名用紙に書き写したとされる。
作業は勤務時間中を含めて行われていたという。
女性秘書は「署名の数が足りない。高須先生は(偽造を)知っている」などと言って、
ほかの社員らに手伝うよう指示し、報酬として数万円を手渡していたという。
偽造作業は佐賀市でアルバイトによる署名偽造が始まる以前から始まっていた。
高須院長は、「私は偽造は承知していなかった。全面的に捜査にも協力するし、
必要があれば私自身も喜んで聴取に応じる」と述べた。
‘@事実だとすれば、高須院長が知らない筈がない。
秘書と院長はツーカーの仲。
高須院長は以前「全て私が責任をとる」と断言していた。
潔さを見せるべきだ。
よくあるパターンだ。権力を持った人間が自分を正当化するために悪の手法に手を染めてしまう。
そして、全てを秘書や官僚のせいにする。
秘書は多額の金銭を受け取るか死を選ぶか。官僚は出世するか厚遇の天下り策へ。
しかし、日大の田中英寿理事長(74)も、金を受け取っても罪に問うのは難しい。
トップに君臨する人間は、悪に長けていなければなれないのか。
悪行三昧でも罪に問われない。
だとすれば、そんなトップに、私はなりたい。