自民党政調は17日の全体会議で政府の経済対策を了承。
高市早苗政調会長は15日の政調全体会議で
「成長投資をしっかり行い、傷んだ日本経済をしっかりと成長軌道に乗せると(衆院選で)お約束した。
満足のいく内容になるよう活発な議論を」と強調。
安倍政権からの財政出動路線を続けるという意思を示した。
この日の会議は、政府が19日に閣議決定する新型コロナ対応のための経済対策が議題。
約2時間40分の議論で「真水ベースで30兆円規模が必要だ」などと大規模な財政出動を求める意見が噴出。
財政規律を求める意見は聞かれなかったという。
岸田総理もは10月の所信表明演説で企業と政府の「大胆な投資」を訴えた。
自民総裁選で高市議員の推薦人だった古屋圭司、木原稔、高鳥修一各氏が政調幹部に起用された。
安倍元総理が党内最大派閥の安倍派会長に就いたことも後押しする。
鈴木俊一財務大臣は、基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)黒字化目標を堅持するとしているが、
党内の財政再建派は勢いに押されて鳴りを潜め、PBの黒字化目標達成は一層不透明になっている。
この頃は、赤字でも問題ないとの声が大きく出るようになってきている。