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米・研究者、新型コロナの中国研究所発生説を否定。

アリゾナ大学の進化生物学者であるマイケル・ウォロビー博士は、

新型コロナについて、初期の感染事例に関するデータや報道などを見直した結果、

中国・武漢市の生鮮市場から感染が広がった可能性が非常に高いとの見方を示した。

調査結果は18日、学術誌「サイエンス」で公表した。



ウォロビー博士は、2019年12月時点で、最初に感染が確認された事例の多くが、

直接的または間接的に同市場と関係していたと述べている。

ウォロビー博士は1918年に発生したインフルエンザのパンデミックや、

エイズウイルス(HIV)の起源に関する手掛かりを突き止めたことで知られる。

ウォロビー博士らは、はじめて感染したのは海産物を販売していた女性で、

彼女に病気の症状が現れ始めたのが、

2019年12月11日であることをサイエンス誌で明らかにした。

以前、初の感染者は、41歳の男性と見られていたが、最新の調査では、

この男性は同市の市場とはなんの関係もなく、新型コロナの感染症状が現れたのは12月16日。

ウォロビー博士は今回、流行初期のデータなどを再構築した結果、

初期の感染者は生鮮市場と何らかの関係があったことが示されたと述べている。

同氏は論文の中で、市場に足を運び発症した人の大半は、

コロナウイルスの宿主となるタヌキが生きたまま販売されていた売り場を訪れていたと指摘。



これは「野生動物が生きたまま販売される生鮮市場が、

パンデミックの発生源であるとの強力な証拠を提供している」との見方を示した。

同氏は「もはや武漢市場とのつながりを否定することはできない」と述べている。

最近の研究結果からは、コロナウイルスがコウモリから他の動物へと伝染した後、

遺伝子の構成に重大な変化が生じ、ヒトへの感染が可能になったとみられることが明らかになっている。

ウォロビー博士は自身の分析について、WHO調査団の報告書、ゲノムデータ、現地メディアの報道、

後になって取り消されたもののネットのアーカイブに残っていた中国当局者の発表内容など、

「入手できるあらゆるものを徹底的に精査した」と述べている。



ウォロビー博士は武漢市内の病院で医師が診察した初期患者19人のうち、

10人は生鮮市場で勤務していたか、そこを訪れていたと述べている。

12月8日に罹患(りかん)した会計士の男性(41)は、最初の感染例とされるが、

実際には歯の病気で容体が悪化していたことが明らかになった。

コロナの症状を発症したのは12月16日だったという。

その上でウォロビー博士は、この男性は市場を訪れておらず、

市中感染した可能性があるとの見方を示している。

WHOのテドロス事務局長は、新型コロナの起源について人工的発生も否定できないとの見解を示していた。

英国のアンガス・ダルグレイス教授とノルウェーのウイルス学者バーガー・ソーレンセン氏は、

中国の研究者らが新型コロナウイルスを創り出し、その後、「痕跡を消そう」としたと確信しているとした。

ステファン・キー博士とバークリー市のカリフォルニア大学物理学者のリチャード・ミュラー教授は、

コロナウイルスに遺伝子的痕跡を発見したが、これらは自然のウイルスにはないものだと強調している。



ウォロビー博士の研究結果により、コロナが自然発生したことを示す新たな証拠が加わったことになる。

ウイルス学者ら専門家の多くは、武漢の研究所から流出した可能性は否定できないとしながらも、

自然発生した可能性の方がはるかに高いとの見方を示している。

‘@当初から指摘していたが、全てを盲目的に中国のせいにしていたら、本質を見誤ることとなる。

本質を見誤った日本などは、初動対応に後れを取り、感染が拡大した。

それは経済も同様だ。