海外では新型コロナワクチンの3回目接種を前倒しするケースが目立つ。
当初は2回目の接種から「8カ月後」が世界水準だったが、
現在、米英独仏は6カ月、イスラエル5ヶ月、韓国は4カ月だ。
ところが、日本はいまだに8カ月後が原則だとしている。
岸田総理は、「イスラエル以外はほとんど8カ月をメドにしている。世界水準から8カ月は妥当ではないか」
と、8か月原則を主張。
東京都医学総合研究所はファイザー製ワクチンを2回接種してから7カ月程度経過すると、
感染防止効果が期待できる中和抗体の濃度(抗体価)は13分の1程度に低下。
年齢が上がるほど値が低くなるとする調査結果を発表した。
厚労省の自治体への説明資料によると、3回目接種は8カ月後を前提に12月104万人、
来年1月303万人、2月1416万人、3月2316万人を予定。
厚労省の配送計画は、ファイザー製を12月に1200万回分、2月に800万回分、
モデルナ製を1月に1700万回分となっている。
6カ月に前倒しすれば、12月1520万人、1月2619万人に膨れ上がる。
早い話が前倒しすると足りないのだ。
全国の知事からも「不足が危惧される」との声が届いている。
世界的に3回目接種の需要が急増しているので、大量の前倒し調達は難しいのが現状。
国民の健康は常に政府の無策と後手後手に晒されている。