政府が「一億総活躍」「働き方改革」「人生100年時代」「統計改革」を推進した4室を、
11月12日、ひっそりと廃止した。
松野官房長官は「岸田内閣の政策を進めるため」として、
「基本的な方針の策定から期間が経過し、業務に一定の区切りがついた」と述べた。
2015年10月、当時の安倍総理は「一億総活躍社会」の実現を掲げ、
「一億総活躍推進室」を内閣官房に新設。
翌2016年5月には「ニッポン一億総活躍プラン」を打ち出した。
同プランでは、出生率を2025年度までに1.8にする、という数値目標が掲げられた。
しかし、2019年の出生率は1.36。出生数も、2019年は86万4000人と、
1899年の統計開始以来初めて90万人を下回る結果に。
「一億総活躍」というキャッチフレーズは、当時の安倍総理が連呼していたので、
誰しもが聞いたことがあるだろう。
「死ぬまで働けということだ」と揶揄もされたが、結果は出ておらず、
安倍しお得意の”やってます感”を醸し出していただけだった。
岸田政権も『新しい資本主義実現会議』『デジタル田園都市国家構想実現会議』など、
さまざまな有識者会議を設立している。
岸田政権には、安倍政権時代の反省を生かして、安倍政権時代のように“やってます感”だけではなく、
実現させてほしいものだが。