キプロスの実験室で見つかったとされる、
「デルタ株」と「オミクロン株」の特徴を併せ持つ変異株「デルタクロン株」について、
専門家らは10日、実験室汚染によるものである可能性が高く、新たな変異株ではないと指摘。
英インペリアル・カレッジ・ロンドン感染症疫学教室のウイルス学者トム・ピーコック氏は9日、
「複数の大手メディアが報じたキプロスの『デルタクロン株』は、明らかに汚染によるものとみられる」とツィート。
英ウエルカム・サンガー研究所で新型コロナのゲノム解析を主導するジェフリー・バレット氏は10日、
「デルタ株とオミクロン株の生物学的組み換え体ではないのはほぼ確実だ」と述べた。
WHOの感染症疫学者マリア・バンケルコフ氏は「デルタクロンやフルロナ、フルロネといった言葉を使わないで」とツイート。
インフルエンザと新型コロナの同時感染はあり得るが、合体はあり得ない。
WHOは10日、「こうした言葉はウイルスや変異株の合体を意味するが、そうしたことは起きていない」と否定した。