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「窓ガラス発電」で街を森に。

人類は太陽のエネルギーから様々な恩恵を受けている。

太陽光のうち約44%を占めるのが赤外光。

この赤外光を使った太陽光発電に挑戦しているのが、京都大学化学研究所の坂本雅典准教授。

赤外光のエネルギー変換はこれまでも試みられてきたが、効率が低く、実現は難しいと考えられてきた。



坂本准教授がエネルギー変換のための赤外線吸収材として開発したのが、ナノサイズの小さな粒子だ。

これまでより格段に高い効率で、赤外光から燃料となる水素を作ることに成功。

そして、社会実装に向けて取り組んでいるのが、ナノ粒子を使った透明太陽電池

透明太陽電池は、すでに世の中に存在する。

しかし現在の透明太陽電池は、光を吸収する材料に有機物を使ったものだ。

坂本准教授が開発するのは、無機化合物によるものであり、

有機物では捕集と変換が難しい赤外光を電力に変換するという意味で既存製品とは一線を画す。

ビルのガラス壁面に使用しても、採光に優れ、熱線を吸収するために、ヒートアイランドを和らげることができ、

劣化することがなく長期にわたって使用できるという。



発電+省エネ効果を生み出せる太陽光発電として期待が大きい。

現在の発電効率は1%程度だが、変換効率が5%まで向上すると、

大阪の高層ビル「アベノハルカス」に透明発電窓ガラスを設置した時、

同ビルの全フロアの照明の電気量をほぼまかなえるという。

シンクタンクによると、透明太陽電池の世界市場は2025年には2.5兆円までに拡大するという。

坂本准教授の取り組みは京都大学インキュベーションプログラムに採択され、

2021年10月に大学発ベンチャー企業として株式会社OPTMASSを設立した。

目標は2027年の社会実装だ。



「夢は、エネルギーの地産地消」と坂本准教授は言う。

「ビルのガラスに実装すれば、都心に“発電所”を設けることになる。

これまでの太陽電池のように山林を切り開く必要もなく、環境にも優しい。

透明なためデザイン性にも優れています」と説明。

植物が可視光で光合成をするように、街全体が赤外光で発電する。

「街を森にしたい」と坂本准教授は、未来に向けた抱負を語った。

‘@温泉に行く途中に見かける太陽光や風力発電は雰囲気ぶち壊し。

坂本准教授には頑張ってほしいものだが、

以前にも液体を吹き付けるだけで太陽光発電ができるとの話があり、

それなら、車も走りながら充電ができるし、建物もそれを吹き付ければ発電する。

画期的な発明だと思ったが、どうなったのか。