黒岩知事の目玉施策担当者WHOから戻ってこない、費用1.1億円超。
スイス・ジュネーブの世界保健機関(WHO)本部に派遣され、
知見を持ち帰るはずだった神奈川県職員角技幹氏がそのままWHOに転職した問題。
28日の県議会常任委員会で取り上げられ、県は角技幹職員の人件費やWHOのプロジェクトの費用など、
派遣中に総額1億1600万円を負担したと説明。
県議からは高額を費やした成果がないとして、批判が相次いだ。
医師で県技幹だった角技幹氏(46)は2016年12月からWHOの高齢化部門に派遣され、
今年8月に正規職員としての採用が決定。今月7日付で、県の「非常勤顧問」となった。
県は委員会答弁で、これまで角技幹職員の給与や出張旅費などの人件費として8700万円、
角技幹職員が担当した高齢化部門の「プロジェクト費」として2900万円を負担したと説明。
今後は、人件費の支出がなくなる一方、WHOとの連携を進めるにあたり、
プロジェクト費は引き続き負担する必要があるとし、今年度も約750万円の予算を計上していると明かした。
県は以前「派遣期間が終了した後は県に戻り、WHOで得た知見、人材ネットワークを、
最大限に活用していただく」と答弁。県職員として働くのは「規定路線」だと強調していた。
県議会では、当初から派遣に懐疑的な見方があり、この日の委員会でも、疑問視する声が相次いだ。
県の担当者は、角技幹職員が派遣の成果などを報告会のような形で説明することは有意義だとし、
「開催に向けて相談していきたい」と語った。
‘@割り切ったジョブ型労働が増えればこういったケースはますます増える。
契約書を交わさなくてはいけない。
防衛大学などでも問題となっている。
税金の無駄遣いは返してもらわなければいけない。
少なくともプロジェクト費は年間約750万円の負担は角氏に支払ってもらうべきだ。
そもそも、神奈川県の「ヘルスケア・ニューフロンティア推進本部室」で勤務したのはわずか半年。
それから3年以上をWHOで過ごしている。
「ヘルスケア・ニューフロンティア」は、黒岩知事の目玉政策。
健康増進事業は、1年や2年で成果が出るようなものではない。
黒岩知事の目玉施策で、わざわざ医師を採用して、半年でその人を外部に派遣する。
黒岩知事のあり得ない行為は、悪臭がプンプンする。
ある県幹部は「WHOに行ったことは知っているが、何をしていたかは知らない」と明かす。
こうした成果は県関係者でも一部しか把握していないという。