「深夜に着信やまず、過労死する」
「吉村知事はコロナ、第6波に備えて何をしていたのか。保健所を見捨てるのか」
大阪の保健所の職員、Aさんは現状を訴える。
「毎日、残業で帰宅するのは夜9時、10時です。小さな子どもが2人いますが、
夫や私の母に保育園に迎えに行ってもらい、夕食を用意してもらうなど助けを得て何とかやっている。
家に帰ってすぐにシャワーをすると、もう着信やメールが来て対応の相談があります。
私も家に帰ると食事をする気力もないほど、疲れ果てています。
今週になって新規感染者が急増しており、残業続きで終電に間に合わなくなると駅まで同僚と走りました。
同僚は『そのうちコロナではなく、過労死するんじゃない』と話していた。
まん防に移行すれば府民にも危機感が生まれ、新規感染者が減ると思います。
なぜ、吉村知事の要請が遅れたのか」と疑問を呈す。
大阪府、労働組合にも保健所に勤務する職員からの相談は多々、寄せられているという。
「応援スタッフは派遣の方もいらっしゃるが、パソコンで大阪府のシステムにアクセスできない。
吉村知事は病床使用率の基準ばかりを出されますが、保健所のひっ迫はどうお考えなんでしょうか」
維新の代表松井市長が前面に出てUSJで来場が4000人という成人式をやっていれば、
吉村知事も経済を動かさねばとなります。吉村知事は大阪独自にこだわり、
まん防の要請をなかなかしなかったのではないかと思います」(大阪府幹部)
吉村知事は「テレビばかりに出演してこれといった対策が打てていない」と憤る。
新型コロナウ、オミクロン株の感染が全国的に拡大する中、
1月1日の新規感染者が70人だった大阪府は、18日は東京都よりも多い、5395人となり、
全国でトップになった。
吉村洋文知事は20日、政府に19日には見送るとしていた「まん延防止措置」の適用要請を、
一転21日にも行う考えを示した。
すでに東京都など1都12府県に19日、発出されたまん延防止等重点措置。
一緒に発出していれば余計な手間を掛けずに済んだ。
大阪府の病床使用率は31.3%(19日付)東京都よりも高い数字となっている。
「吉村知事には政府から19日付の13都県の重点措置決定のタイミングで申請しないかと打診しましたが、
応じなかった。だが、新規感染者が過去最高となり、慌てて申請する方向になりましたが、
後手を踏みましたね」(官邸関係者)
保健所からの悲鳴は吉村知事に届かない。