西武HD、ホテルなど30施設売却。
西武ホールディングス(HD)はプリンスホテルやレジャー施設など国内の約30施設を,
シンガポール政府系投資ファンドのGICに売却する方向で最終調整に入った。
悪化した財務を改善するねらいがある。
売却額は1500億円規模となる見通しだという。
売却後も施設の運営は引き続きグループ企業が担い、ホテルなどのブランド名も維持していく方針。
西武ホールディングスは新型コロナの影響で鉄道やホテルの利用客が落ち込み、
ことし3月までの1年間の業績予想で最終的な損益が140億円の赤字と、
2期連続の赤字を見込んでいて、厳しい経営状況が続いている。
こうした中、西武ホールディングスは先月も傘下の建設会社の売却を発表するなど、
事業の絞り込みを進めていて、保有資産を削減することで、悪化した財務を改善するねらいだ。
新型コロナ禍で消費動向が変わるなか、資産を減らして経営効率を高める動きが広がっている。
西武は2006年、ニセコのホテルやスキー場を米国大手金融機関のグループ会社に譲渡した。
西武は今回の売却でも同じことをしている。
新形コロナの影響だけではないのかも知れない。