今のウクライナを日本と考えるべき。
日米安全保障条約はあくまで二カ国間の条約。
日本は安全保障の面で、アメリカ一国に依存しているような状況になっている。
しかし、一国だけに頼るのは不安定だ。なぜならその相手の大統領によって対応が変わる可能性がある。
多国間の集合体であれば、仮に、その加盟国の一つが無視したとしても、他の加盟国がある。
多国間の安全保障条約は二国間の安全保障条約より安定している。
日本は「核論」よりも、多国間の集団防衛の義務がある安全保障条約を考察すべきだ。
今回の経緯を見れば、単独防衛は難しいということが分かる。
集団安全保障体制に入っていれば、戦争に巻き込まれる恐れは少ない。
日本は、いまウクライナで起きている惨状を我が国のことと考えて、
真の平和を妨害する悪にどう立ち向かうべきか、真摯に考えなくてはいけない。
ウクライナは一度、NATO加盟を試みたことがある。
2008年4月2日から4日まで、ルーマニアの首都、ブカレストでNATOサミットが行われた。
そのサミットの前に、ウクライナ、そして同じ旧ソ連のジョージア(旧名:グルジア)は、
NATO加盟のための行動計画(準備)への参加を申請した。
しかし、両国の申請は拒否された。
ドイツとフランスが拒否権を発動したのだ。
そのサミットにはゲストとしてロシアのプーチン(大統領)も参加。
プーチンはその場でウクライナとジョージアの行動計画への参加に強く反発。
その結果、ウクライナとジョージアはNATOに参加できないままになった。
サミットの4カ月後に、ロシアはジョージアに侵略し、ジョージアの領土の一部を占領した。
あれから既に10年以上経っているが、そのジョージアの領土はロシアに占領されたまま。
そして、その6年後、ロシアはウクライナへ侵略し、一部の領土を占領。
その戦争は現在に至って、さらに拡大した。
ドイツやフランス、NATOの責任も大きい。
ウクライナは裏切られたと思っているだろう。
この戦争により、多くの国が軍事力を増強する。
また、戦争の時代に戻るのか。
ロシアの侵略は絶対に許してはいけない。
このままロシアがウクライナを制圧すれば、力で他国を制圧することを容認することとなる。
そうなることを夢見ている中国はロシア支援(経済)に回ると宣言。
それは、日本にとっても脅威だということを強く認識すべきだ。
絶対にあってはならない。
日本は強く訴えるべきだ。台湾などは強く訴えている。
国際社会は全力で阻止すべきだ。
力の制圧を許すべきではない。
ウクライナに武器を捨てろということは、力による制圧を容認することだ。
武器を捨てるのはウクライナでは無く、ロシアだ。
(カザフスタン)
日本がそうなった時に、戦わないのなら、軍事力はいらない。
今すぐ、放棄すべきだ。余計な予算を軍事に掛ける必要はない。
いまの日本が戦争で、中国やロシアに勝てるはずもない。
だから、米国の言いなりになっている。
戦争は反対だが、日本に攻め入る国がいた時にどうするのか。
方向性をオープンに真剣に議論すべきだ。
ことが起こってからでは、あまりにも遅すぎる。