千葉県に住む20代の女性は先週、39℃くらいの発熱など、新型コロナ感染が疑われる症状が出たため、
検査を受けようとした。
車がないため、自宅から徒歩で行ける範囲にある2つの発熱外来に予約を取ろうとした。
2時間で400回電話をかけ続けたが、つながらなかったという。
女性は結局、病院には行けず、自宅療養を続けてなんとか回復した。
こうした中、医療現場の負担を減らすため、日本感染症学会など4学会が、新たな判断基準を示した。
市販薬、抗原検査キットを使用し、自宅療養を続けてほしいという。
「受診を控えることで、その分、重症化リスクがある人が受診できるようにしてほしい」と呼び掛けた。
その上で、項目に1つでも当てはまる場合、医療機関を受診してほしいとした。
・「水が飲めない」「呼吸が苦しい」など重い症状がないか
・発熱が4日以上続くかどうか
・65歳以上
・基礎疾患あり
・妊娠中
これら項目のどれにも当てはまらない場合は自宅で放置する。
7月28日午後9時前、品川区内のマンション一室で、救急隊員がスマートフォンで電話をかけていた。
感染し容体が悪化した男性(83)の搬送先を探し、既に2時間を超えていた。
隊員は「100件以上かけたがつながらない。
末期がんを患っていた男性は、血液中の酸素飽和度は84%と酸素吸入が必要なレベルになっていたが、
結局救急搬送先が見つからず、翌朝死亡した。
入院して治療すれば助かったかもしれない。見放された結果の死だ。
自宅療養中の感染者約60人を診る新宿区の「新宿ヒロクリニック」の英はなぶさ裕雄院長によると、
7月下旬に白血病の女性(82)が感染して容体が悪化し、
搬送先が見つかるまで午後4時~翌朝10時まで18時間かかった。
その間、救急隊が酸素吸入を続け、100件以上の病院に問い合わせたという。
英院長は「これまでも病床使用率が50%を超えると、まず緊急入院できないというのが現場での感覚。
夜間に入院先を見つけるのはほぼ不可能だ」と語る。
65歳以下の人は、発熱があっても4日間は我慢しろ。
なぜ、同じことが繰り返され、感染者への対応は厳しくなるのか。
症状が急変する、自宅で亡くなる人が増えたと騒がれた。
また、同じことが繰り返される。
それを専門家が推し進める。
不思議な光景だ。
(合掌)