「ロシアが中国から輸入した半導体の不良率が40%に達している」とロシアメディアが報じる
西側諸国からの厳しい経済制裁を受けているロシアでは、友好関係を維持している中国からの輸入が増加。
ところが、ロシアの経済紙であるKommersantは、
「中国から輸入した半導体の不良率が40%に達している」と指摘。
わずか数カ月で不良率が1900%も上昇していると報じた。
2022年2月にウクライナ侵略を開始したロシアは、西側諸国による厳しい経済制裁に直面。
半導体を含む製品の出荷をストップした結果、6月には「ロシア向け半導体輸出が9割減少した」と報道され、
ロシアはハイテク製品や軍事製品にとって欠かせない半導体の確保に苦しんでいる。
テクノロジー系メディアのTom's Hardwareは、
「現代のデバイスや軍事用ハードウェアの多くが、さまざまな半導体部品を必要とすることを考えれば、
不良率が2%でも悪いと言えます。40%の半導体が機能しない状態で納品されるということは、
まずすべての半導体をテストするために多大な時間と労力を費やさなければ、
何も作れなくなるということです」と説明。
(偽造品)
その上で、「ロシア政府は不法な侵略を続けるために、より多くの電子機器を戦場に送り出す必要があります。
半導体はそのための重要な要素であり、もし不良率が高い製品をロシアに送り込んでいるならば、
それは戦争への努力を妨害していることになります」と指摘。
中国の習近平国家主席とプーチンは友好関係にあるが、
その後のウクライナ侵略について中国政府は「戦争」と表現しているほか、
国連のロシア非難決議についても反対ではなく棄権を選択するなど、
以前より距離を取るようになって来ている。
‘@ロシアへの制裁は効かないとするコメンテーターや解説者などもいたが、
やはり制裁は思った以上に効いている。
西側諸国が一体となれば大きな力になるのは当然。
それにしても、日本が半導体を手放したのは愚策だった。
先が見えない政治家や経営者、後になって後悔しても遅い。
世界的な半導体不足は悪質業者の温床を作り出している。
世界的な動きが生んだ品質管理の危機がある。