山際大志郎経済再生相(54)が24日、辞任。
自民党の山際大志郎大臣(衆院神奈川18区)は24日夜、岸田総理に担当大臣の辞表を提出。
経済再生担当大臣・新しい資本主義担当大臣・新型コロナ対策・健康危機管理担当大臣。
全世代型社会保障改革担当大臣・内閣府特命担当大臣(経済財政政策)。
瀬戸際大臣と揶揄され事実上の更迭だが、大臣の肩の荷重すぎだろう。
山際議員は、首相官邸で記者団の取材に応じ、統一教会との関係に関し、
「外部から指摘をされることによって、それを説明するという後追いの説明という形になってしまった。
結果としてそれが政権に対してもご迷惑をおかけすることになった」と述べた。
議員辞職の考えを問われたのに対しては、
「国会議員として何か法に触れるようなことをやってきたというわけではありません」と否定。
辞任がこの日になった理由については「(衆参両院の)予算委員会が一巡し、
国会審議にに障らないようにするべきではないかと考えてきたんですけれど、
このタイミングを逃すわけにいかないかなと思った」と説明。
岸田総理は24日夜、山際大臣の辞表を受理したことを首相官邸で記者団に明らかにした。
後任は25日に任命するとした。
自らの任命責任について問われると「任命責任は当然、感じております。
任命責任を感じているからこそ、今後の審議、職責をしっかりと果たすことによって、
その責任を果たしていきたいと思っております」と述べた。
岸田政権の看板政策である「新しい資本主義」や新型コロナ対策を担う担当閣僚として、
重要なポジションだっただけに、今後に注目が集まる。
山際議員は、政府が今月中にも取りまとめる総合経済対策も担当していた。
電気料金やガス料金の負担軽減策に加え、妊娠中や出産後の新たな子育て支援策として検討している、
クーポン配布事業といった政策のとりまとめが大詰めを迎えている。
この大事な時期に、仕切り役が突然不在になる不手際。
予定通りに経済対策がまとまるのか、困惑が広がっている。
国会議員で大臣であるにも関わらず、統一教会との関係性で記録や記憶がないと言い続けた山際議員。
その後、証拠が出てくると、写真などがあるから「そうなんだと思います」と、記憶にはないけれどあいまいに認めた。
こんなことが社会で通用するはずもないと、多くの国民は憤りをもって見ていた。
それでも、庇い通してきた岸田総理には、山際議員の大臣辞任は「遅すぎた」と怒りの声が上がる。
岸田総理の任命責任と、国民の政治不信は計り知れない。
山際議員は甘利明議員を「政治の師」と仰いでいるようだ。だからしぶといのか。
山際議員の名セリフの一つが「野党の話は聞かない」
7月3日、青森県八戸市で選挙応援した際、「野党の人から来る話はわれわれ政府は何一つ聞かない。
本当に生活を良くしたいと思うなら、自民党、与党の政治家を議員にしなくてはいけない」と演説。
批判を浴び撤回した。東京大学出身だが社会的な頭は弱いようだ。
2009年から2017年までの4回の衆院選で、
選挙費用として余ったお金(余剰金)計約2962万円の全額が使途不明。
同様に2012年選挙では451万9034円、2014年選挙では308万8837円、
2017年選挙では1781万5294円の余らせた選挙費用、いずれも全額の行方が不明。
山際議員が失踪届を提出しているかどうかは明らかにしていない。
2020年12月23日、山際が代表を務める資金管理団体「21世紀の政治経済を考える会」は、
憲政記念館で政治資金パーティーを開催。1740万円の収入を得た。
同パーティーを巡り、収支報告書に虚偽記載があったとして、同区民ら156人が2022年6月8日、
政治資金規正法違反の疑いで、山際らを横浜地検に告発。
2022年9月16日、会見で、前年に発表した資産公開資料に、
「有限会社オルカ」3千株と、「21世紀株式会社」160株を記載していなかったとして訂正したと発表。
追加記載したのはいずれも非上場企業。
一般の国会議員とは異なり、閣僚には非上場企業も含む保有株式の記載が求められるため、問題とされた。
2022年10月4日、前年に発表した大臣就任時の資産公開資料に、
横浜市で動物病院を運営する「有限会社くじら」の株式30株を記載していなかったことが判明。
同社は2002年1月に設立。山際の知人の獣医師が代表取締役、山際は取締役に名を連ねた。
2012年12月26日、山際は第2次安倍政権で内閣府政務官に就任すると、翌27日に同取締役を辞任した。
山際議員は、金に纏わることでも黒い話が盛りだくさん、
人として信用できないということは、当然政治家としても信用できないということだ。
瀬戸際黒志郎ハッキリしろと批判の声が。今後も目が離せない。