株式投資とハリケーンの損失響く
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが、
11月5日発表した第3・四半期決算は、純損益が26億9000万ドルの赤字となった。
多くの事業は業績が改善したが、株式投資とハリケーン「イアン」の被害に伴う損失が響いた。
前年同期の純損益は103億4000万ドルの黒字だった。
アップルを除いて、バークシャーが保有する多くの株式の価格が下落する中、
投資・デリバティブから104億5000万ドルの損失を計上。
9月28日にフロリダ州を直撃した「イアン」からは税引き後で27億ドルの損失を被った。
一方でバークシャーは、新築住宅や工業製品、エネルギーの需要増大と価格上昇から恩恵を受けた。
また米連邦準備理事会(FRB)の積極的な利上げにより、保険投資の収入も増えた。
第3・四半期の営業利益は前年同期比20%増の77億6000万ドルとなり、アナリスト予想を上回った。
収入は9%増加、支出は7%増えた。
エドワード・ジョーンズ・アンド・カンパニーのジム・シャナハン氏はバークシャーの決算について、
「インフレや金利上昇、サプライチェーンの混乱による影響を踏まえると、
総じて強い内容であり、強じん性が示された」と述べた。