政治・経済、疑問に思うこと!

より良い日本へ願いを込めて。

​村上康文名誉教授「多数回接種リスク」

まず、新型コロナウイルスパンデミックの収束のためにワクチンは大変重要な役割を担っています。

ただ、ウイルスがDNA型であれば、ワクチン接種によってすでにパンデミックは収束しているでしょうが、

DNA型ウイルスと比べて突然変異の確率が高いSARS-CoV-2においては、状況が異なることは科学的な事実です。

さまざまな変異株の出現により事態は複雑なものになり、パンデミックの収束が見通せなくなりつつあります。

このような時こそ、科学的な視点で全体を俯瞰し正しい方向に進んでいくことが重要であると考えます。



ヒトでのワクチン接種は間隔をあけることが多いため、複数回接種でのリスクは動物よりも低い

今回の新型コロナウイルスのmRNA型ワクチンは非常に高いレベルの抗体誘導能を持っており、

その効果は時間の経過ともに低下していくものの、

高齢者や基礎疾患を持つ方々の重症化リスクや死亡リスクを下げる意味では大きな貢献をしたものと思います。

また「2回接種」では、多数回接種で考えられるリスクを心配する必要はない、と考えるべきでしょう。

そして、追加免疫に関する実験についてですが、高い活性を持つ抗体作製を目的とした動物での実験では、

その間隔を詰めて行います。一方で、ヒトでのワクチン接種においては間隔をあけることが多いため、

動物でのケースよりリスクは低くなります。



一方で3回目以降の「ブースター接種」についてですが、とくに慎重に進めていくべきであると考える研究者は、

私を含め、少なくありません。

今回のパンデミックですが、変異の確率が高いRNA型ウイルスに対してワクチン接種で対抗しようとしたことが大きな間違いでした。

一定の割合で変異するウイルスの感染拡大を防ぐために、ワクチン接種により世界中で大規模接種キャンペーンが行われました。

その結果はどうなったでしょうか。一番いい答えは80%以上の国民が接種を終え、

追加接種キャンペーンを、国をあげて行っている日本の感染者数が世界トップレベルということです。

さらに問題なのはmRNA型ワクチンという世界初のものを十分な動物実験を行わないまま、

人の大規模接種へと進んだことです。



その結果はどうでしょうか。最初は接種後の死亡者を国は認定していませんでしたが、

現段階で10名の死亡者に賠償金が支払われることが決まっており、この数はどんどん増えていくでしょう。

最終的には1900名を超える死亡者のほとんどが認定されていくでしょう。

つまり、今回のコロナワクチン接種キャンペーンは既に破綻しているのです。



ファイザーやモデルナはテレビCMを最近始めました。一般の国民に正しい情報は届いておらず、それは驚異的なレベルです。

たぶん、ほとんどの国民が今回のmRNA型ワクチンは従来のワクチンの延長と考えており、

コロナは怖いしワクチンが無料だからともかく接種しようと考えていると思います。

このmRNA型ワクチンは科学的にはワクチンと呼ぶべきものではありません。

スパイクタンパク質遺伝子を体内の細胞にとどける遺伝子製剤と呼ぶべきものです。

元来、この手段は確立されておらず他の有効な治療法がない、

死を待つしかない遺伝病や癌の治療に用いることを目指して開発が進んでいましたが、これまでに成功例はありません。

遺伝病や癌の治療の場合には、細胞に導入されるmRNAは正常なヒトタンパク質でした。



正常なヒトタンパク質を細胞に導入することのリスクは、今回の場合よりも低いのです。

正常なタンパク質を自分の細胞でたくさん産生させても自身の免疫系の攻撃を受けることは基本的にないのです。

ところが、ウイルス由来の異物であり、毒性を有することが早くからわかっていたスパイクタンパク質のmRNAを、

体内の正常な細胞に導入してスパイクタンパク質を生産してしまうと、その細胞は免疫系の攻撃対象になってしまいます。

これがmRNA型ワクチンの根本的問題点です。



現在、続々と開発が進められているmRNA型ワクチンのすべてが同じ問題を抱えています。

私は全てのmRNA型ワクチンは失敗すると思います。

これまでのコロナウイルスに対するワクチン開発は、

抗体依存的感染増強がおきるため失敗続きで実用化には至っておりません。

抗体依存的感染増強とは抗体を持つ人の方が感染しやすくなったり症状が重くなったりする現象です。

今回の新型コロナウイルスではワクチンで誘導された抗体の一部は感染を増強することがわかっています。

さらに、今後、ウイルスの変異が進むと症状がより重くなる方の抗体依存的感染増強も起きる可能性が指摘されています。



現在、感染が拡大しつつある変異型ウイルスは免疫回避能力が一層高まり、ワクチンで誘導された抗体の中和活性はほぼゼロです。

つまりこの段階ではワクチンを接種することは、効果がないことに加えて将来に大きなリスクを抱えることになるのです。

既に接種者の方の感染率が高くなっています。これは今年の春に証明済みです。

既に我々が東北有志医師の会の動画で発信していますが、このmRNA型ワクチンには免疫抑制作用があります。

またmRNAをくるんでいる脂質ナノ粒子の作用により自己免疫疾患の発症リスクも高まります。

免疫抑制効果により追加接種を繰り返していくと免疫系に変調が生じる可能性が高く、

実際、潜伏していたウイルスの活性化により帯状疱疹が発生したり、

腫瘍免疫が低下したりするために癌の発生率・進行速度が高まっていることが各国で報告されています。



帯状疱疹が増えていることは皆さんご存じのことと思います。

また接種後に皮膚炎になる人が多く、今後多様な自己免疫疾患の発生が危惧されます。

このような状況を見ているmRNA型ワクチンを接種するメリットは全くありません。

大人の接種も意味がないものをこどもに接種する必要はまったくありません。

乳幼児を含め子どもではコロナ感染時に重症化するリスクは高齢者と比べると格段に低いのです。

また、接種後の免疫が速やかに減衰するという問題点も指摘されています。

大人への接種も中止すべきものを、ましてやこどもに接種するのは科学的に間違いです。

接種しなければ多様な免疫を獲得できて将来の備えになりますが、

mRNA型ワクチンを接種するとスパイクタンパク質に偏った免疫が誘導されて将来へのリスクを高めるでしょう。

子どもへのコロナワクチンの接種は絶対やめましょう。

大人も追加接種を含めてすべてのコロナワクチンの接種をしないことが重要です。

東京理科大学名誉教授 村上康文(免疫医学、抗体研究)