フランス留学中の1981年に「パリ人肉事件」を引き起こし、世界を震撼させ、
その後、作家としても活動した佐川一政(さがわ・いっせい)が11月24日、肺炎のため東京都内の病院で死去していた。
佐川一政が2022年11月24日に永眠しました。享年73歳。死因は肺炎。
本日、かわさき北部斎苑にて荼毘に付されましたことをご報告いたします。氏のご冥福を心よりお祈りいたします。
遺族によると、脳梗塞を患った後、近年は療養中だった。
留学生のオランダ人女性を自宅に招いて射殺し、その遺体を食してしまったという猟奇的な事件。
精神鑑定の結果、「心神喪失状態」として不起訴処分となり、84年に日本に送還。
「霧の中」「新宿ガイジンハウス」などの著作を執筆するなどした。
劇作家・唐十郎氏が佐川さんと文通した手紙を小説にした「佐川君からの手紙」が82年、芥川賞を受賞。
2019年にはドキュメンタリー映画「カニバ パリ人肉事件38年目の真実」が公開された。
佐川事件について隠す様子もなく、名が知れたことを利用し利益を得ていた。
事件を克明に振り返る小説風の回顧録「霧の中(In the Fog)」も出版している。
‘@不起訴後の佐川の行動を鑑みると、釈然としない靄に包まれる。