国連の報告書によると、オゾン層を破壊していた有害化学物質の使用をやめるとした、
1987年の国際合意が功を奏しているという。
オゾン層を守ろうとする人間の行動は、期待どおりの効果を上げており、
今後数十年のうちにオゾン層が回復するかもしれないとの報告をまとめた。
回復の場所と時期は、オゾン層破壊が最もひどかった南極上空では2066年。
北極上空では2045年、その他の地域では約20年後。
オゾン層の破壊は、太陽放射の影響が強まるため有害だが、気候変動の主な原因ではない。
それでも、オゾン層を守ることは地球温暖化対策でプラスの効果を生んだと、報告書は示唆。
段階的に削減された有害化学物質の中には、強力な温室効果ガスも含まれているからだ。
科学者たちは、有害化学物質が毎年3%ずつ増加した場合と比べると、こうした削減によって、
今世紀半ばまでに最大で摂氏1度の温暖化を防ぐことになるとしている。
しかし、オゾン層の改善が続くと保証されているわけではないと、報告書は警告する。
‘@科学者でも本当のところは分かっていないようだ。
オゾンホールが突然発生して突然消える。
オゾンホールが極循環で起きるとしたら逆らえないので仕方ないという話になるが、
科学者の間でも見解の相違があるオゾンホールに世界中が踊らされていたということか。
大気汚染が減ることは良いことだが、あまりにも拙速で無理をし過ぎたた感がある。
何らかの意図が働いていたのか。
2020年3月、北極に異例かつ大規模なオゾンホールが突然発生したとして科学者らは懸念を示していたが、
欧州中期予報センターは2020年4月23日、突如としてオゾンホールが消失したことを発表。


新型コロナのパンデミックによって大気汚染の大きな改善が報告されているが、
研究者はオゾンホールの変化とパンデミックの関連性について否定。
だが、新型コロナ禍イタリアの大気汚染が激減、そのことが一目でわかるムービーも公開。
インドでも大気汚染が大幅に改善され30年ぶりにヒマラヤ山脈が見えるようになった。
欧州中期予報センターは「COVID-19やそれに関連したロックダウンとは関係がないでしょう。
オゾンホールは通常、長期にわたって続く強力な極循環が原因で起こり、大気の質とは関係がありません」とTwitterに投稿。
1987年にモントリオール議定書が締約されたことにより、
197カ国がクロロフルオロカーボンを含む化学物質の段階的廃止に同意。
「原因はわからない」としつつも、「もしモントリオール議定書によりクロロフルオロカーボンの排出が止まらなければ、
世界規模のロックダウンによる大気汚染物質の減少量と気候システムへの影響を算出。
新型コロナ(COVID-19)に対応した世界規模のロックダウンにより、
大気汚染物質である窒素酸化物(NOx)の排出量は地球全体で少なくとも15%、欧州や北米では18-25%減少。
排出量の減少により地球全体の対流圏のオゾン総量は2%減少し、大気汚染のみならず地球の放射バランスにも顕著な影響を及ぼした。
この短期間に生じた急激な変動から得られた知見は、
これまで検証が難しかった大気汚染物質と気候システムとの相関関係について、定量的に評価できるものであり、
今後の大気汚染物質削減と気候変動への適切な対応の両立を目指す環境政策に重要な参考情報となると、報告している。