国内で初めて新型コロナ感染者が確認されてから3年が過ぎたが、いまだ収束は見通せない。
それどころか死者数は昨年12月以降、約1カ月で1万人も増えた。
現在も1日当たり500人前後と、過去最悪の水準が続いている。
高齢者や基礎疾患があって高リスクな人たちの生命を守ることが目下の最優先課題だ。
高齢者らの感染防止対策や医療体制拡充が求められる。
厚生労働省の集計によると、死者は男性では80代が最も多く、70代、90代以上が続く。
施設のクラスターが死者急増につながったとみられる。
高齢者施設の感染症対策の実態について、政府は把握を急ぐべきだ。
感染者が出た際の素早い医療機関との連携、入院治療などの体制を強化することが不可欠だ。
昨年9月からコロナ感染者の「全数把握」が簡略化された。このため重症化しにくい若年層を中心に、
感染してもカウントされない感染者が相当数いるとの見方を専門家は示す。
自分でも知らずにウイルスを広げていることもあり得る。
実際には感染者数も第7波を上回っている可能性が高い。
全国的に死者数の高止まり傾向が続いている以上、対応を緩めるわけにはいかない。
3年ぶりにインフルエンザの流行もみられる。これまで以上に深刻な医療逼迫を招く恐れがある。
接種は強制ではないが、協力してもらえるよう粘り強い取り組みが必要だ。
政府は「ウィズコロナ」に向けた行動制限の緩和を進めようとしている。
一方、医師や感染症の専門家の中には慎重意見も根強い。
将来のウィズコロナへの備えも大切だが、政府は現在の感染状況に応じた基本的感染対策を示し、
国民に協力を求めるべきだ。
‘@わたしも散々訴えているが、現在の状況を考えれば上記見解が普通だと思うが、
政府も国民も無視している。
新型コロナで高齢者を亡くした身内や家族の声がほとんど聞こえて来ない。
情報統制か、メディアの政府への忖度か。