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​物価上昇で万引き増加。

レジ袋が7月1日に有料化されて以降、スーパーマーケットなどでマイバッグの利用が増加。

それに伴い、「万引きが増加している」と感じているスーパーマーケットが約3割に上る。



全国スーパーマーケット協会が9月上旬~中旬、全国のスーパーマーケット300社を対象に行った調査(回答は85社)で、

「7月のレジ袋有料義務化以降、利用客のマイバッグ利用は増加しましたか」と質問したところ、

「かなり増加」は58%、「やや増加」は28%。「増加していると感じている」が約9割(86%)に上った。

また、同じ調査で「マイバッグの普及により、万引きや盗難は増加したと感じますか」と質問したところ、

「かなり増加」が5%、「やや増加」が26%と、約3割が「増加していると感じている」

一方で、「万引きや盗難被害の状況をどの程度把握できていると思いますか」と質問したところ、

「ほとんど把握できていない」が66%で、被害状況を約7割が正確に把握できていないのが実情だという。



2022年10月時点での深刻化する国内の物価高の影響や、レジ袋有料化によって、

エコバックという自前の袋に入れて持ち帰る客が増えたことで万引き犯を見極めるのが難しくなっている。

中学生及び高校生の万引きが減少しているのに比して、小学生の万引きは減. っておらず、むしろ微増傾向にある。

一方、高齢者の万引きが増えている。

中でも、女性高齢者による万引きが深刻だという。

東京都で行われた「万引きに関する有識者研究会」の報告によれば、

高齢者による万引きの割合は約2割から約3割に増加。

また、法務省の統計による平成6年と平成26年との万引き検挙人員の比較では、

20年間で高齢者の割合は約3倍に増えており、 中でも女性高齢者の割合は平成6年には8.9%だったが、

平成26年には37.8%まで割合が増えている。



現在日本では長期の円安や原油の高騰により収入が上がらない状態にも関わらず、

生活用品や食品などの物価が上昇していることで、

多くの世帯で生活が困窮しているといった事態に陥っていることも背景にある。

実際に、記録的な物価上昇が続くアメリカでも、物価の値上がりなどの影響により、

万引きの被害件数が2020年よりも15%増えているといった事例がある。