「キモい」「泥棒」と叱責…壱岐島で遺体発見「17歳高校生は里親から虐待されていた」？
長崎県壱岐島で遺体で発見された高校生について週刊文春が伝えた。
この生徒と同居していた離島留学生が里親の虐待を文春に告発。
里親の妻は生徒にお盆をぶつけ、「キモい」「泥棒」などとと言うなどしていたそう
長崎県壱岐市で3月1日から行方不明になっていた高校2年生の椎名隼都君（17）が20日、
壱岐島の離島、原島の海岸で遺体で発見された。
問椎名君と同居していた離島留学生が、新たに里親の虐待を「週刊文春」に告発。
椎名君は壱岐市の離島留学制度で来島し、里親の齋藤智之さん、京子さん夫妻宅でホームステイしていた。
留学生の一人は以前、文春の取材にこう証言していた。
「隼都君は斎藤さん宅に来た時からスマホを没収されており、それを取り戻そうとすると怒鳴られ、叩かれていたそうです。
斉藤さんの家には当時、7名の留学生がいましたが、食事の量がAさん一家4名よりも明らかに少なかった。
去年の夏には、夜遅くまでゲームをしていたバツとして、隼都君ら複数の留学生が台風の暴風雨の中、
山の上まで連れ出され、正座させられたそうです」
一方のAさんは3月21日配信の「NEWSポストセブン」の取材に応じ、
「隼都君は一度しか叩いていない」「日常的に体罰を与えていたことはない」と反論。
また、壱岐市の「いきっこ留学制度」を担当する壱岐市教育委員会の久保田良和教育長は、
「日常的に叩かれたり怒鳴られたりしていたら、椎名君は3年半もそこ（斎藤さん宅）にいるわけがないんです。
それだけ、親代わりで優しくされていたということだと思うんですね。
今後は定期的に質問用紙を用意して、子どもたちの声をちゃんと聞けるようにしていきます」と述べた。
こうした反論に対し、以前Aさん宅で椎名君と同居していた留学生Bさんは、
「嘘ばかりついて、あり得ない。本人が自覚していないとしか言いようがない」と重い口を開いた。
「このままでは何もなかったことにされてしまうので話します。
去年の夏休みの直後、隼都君がスマホをAさん夫妻の寝室から持ち出そうとしたのがばれて、
僕も連帯責任で怒られました。その時、奥さんがテーブルに置いてあったお盆を滑らせ、
隼都君に勢いよくぶつけていました。奥さんは隼都君によく『キモい』『泥棒』と言い、他の留学生を日常的に怒鳴っていた。
斉藤さんも『朝の挨拶の声が小さい』といった理由で留学生を叩いていました」
前出の留学生も続けて、
「隼都君は昨年から今年にかけて、里親から少なくとも5回以上は叩かれていたと聞きました。
平手でかなり強く、顔以外の上半身を叩くことが多かった。
ほかの留学生もルールを破れば叩かれたり、髪の毛を掴まれたりしていたようです」と訴える。
こうした告発に斎藤さんはどう答えるのか。3月27日、本人に聞いた。
――本当に椎名君のことは1回しか叩いていない？
「それは本当です。あとは恫喝することはありましたけど。恫喝は要するに（椎名君が）死にたいと言った時にね。
『その言葉は二度と出すなよ』ってことで」
――奥さんが椎名君にお盆をぶつけたりしていた？
「ええ……いや、覚えていないですね」
――奥さんが椎名君に「キモい」と言った？
「嫁さんも警察に聞かれて説明していましたけど、それは隼都にじゃない。
誰かにではなく、何かに対してだと思うんですけど」
――改めて虐待だと思うか。
「……世間一般的に見れば、虐待ですよね。でも、僕らの中ではそういう気持ちっていうのは親心と思って。
でも結果は結果なので（椎名君の）気持ちを読み取れなかった。しかも長いこと」
一方、留学生の保護者の一人はこう訴える。
「一歩間違えば自分の子どもが椎名君のようになっていたと思うと、他人事ではないなと。
うやむやにせず真相を究明してほしい」
‘＠ことがことだけに、言い切れなかったがそれなりに匂わした。
普通に考えて、預かっている子供が行方不明で死んだのに、意外と冷静な態度のＡら。
高校生が居なくなるということは当然何かあるということだ。
金もない中居なくなるということは自殺も考えられる。
今回の文春の取材もＡ氏は淡々とした対応に見える。
久保田教育長も実態を把握しようとせず、斎藤さんなどの言動を鵜呑みにしていた。
椎名君が行方不明になって見付からない時点で、他の留学生に聞き取りをすべきだった。
村八分事件の田舎の闇が垣間見える。
こんなところに留学させるべきではない。
壱岐市が行っている「いきっ子留学」では、実親４万円、壱岐市から４万円の月額８万円の委託料が里親に支払われる。
斉藤家は７人の留学生を預かっていたので、月５６万円の委託料が支払われていたことになる。
