パックンは当初より、ウクライナは降伏しろと述べている、ロシア工作員か?
日本の元外交官・中川浩一氏と芸人のパックンが朝日新聞GLOBE+で対談。
「ウクライナ が妥協案としてクリミアとドンバスを ロシア 領 と認めることも考えられる」と語った。
中川:今のウクライナも、シリアと同じ状況だと思うんです。
アメリカは、ウクライナに軍事支援を行っても、米軍自身がウクライナに派遣されて、ロシア軍と戦うわけではないし、
ましてやロシア本土に攻め入るわけでもありません。
1991年の湾岸戦争、2001年のアフガニスタン戦争、2003年のイラク戦争と、アメリカは自身で戦ってきました。
でも、今はそうではない。良くも悪くも、今の世界は、その本質的なところが変わってしまったわけで、
そこが、このウクライナ戦争を長期化させている大きな要因の一つで、さらに長期化する可能性があると私は思います。
「力」による戦争を終わらせられるのは、やはり「力」しかないと私は思います。
この戦争の行方を決めるのはやはり最後はアメリカ以外にはないと思うんです。
パックン:この戦争は、独裁者に有利です。
長期的には、民主主義国家の民意が変わると、政府の立場も変わります。
各国政府の行動が変わって、支援が少しずつ減ってくる可能性もあります。
この戦争が長期化すると、弱い立場のウクライナが、今みたいに前線を保てるかというと難しいかもしれません。
長期的には、このままだとウクライナは長持ちしないはずです。
だから、クリミア半島や東部地域(ドンバス地方)の一部を諦めてロシアの領土として認めて、
そこで新しい国境を描き直すという妥協案も考えられます。
この戦争、仮にロシアがウクライナで奪った領土から追い出されたとしても、戦争に負けたことにはなりません。
この戦争前のウクライナ領土であるクリミアまで奪還されたら、それは負けることになるかもしれないですけど、
その可能性は1~5%ぐらいの非常に低い数字だと思います。
経済制裁とか軍事面以外の面でのダメージを受けることはあると思いますが、
戦争に「負けた」と断言するのはたぶん非常に難しい。「侵略」は失敗に終わったとはなると思いますけど。
僕はいたずらに領土意識をあおるのもどうかと思うんです。
確かに、日本も領土問題を抱えていますけど、領土を譲って平和が訪れる場合もあるんです。
分かりやすいのは、フィンランドです。1939年、「冬の戦争」と呼ばれます。
フィンランドは、今回のウクライナと同じような感じで当時のソ連から侵略されたんですけど、
想像以上に、ソ連に応戦ができたんです。
侵略したロシアの方が戦没者、犠牲者をたくさん出して、一時期、フィンランドが優勢となったんですけど、
そこで、いったん停戦して、再び交戦するタイミングに合わせて、フィンランドは領土をソ連に譲って終戦条約を結びました。
しかも、ソ連がもともと要求していた領土よりも多くの領土を差し出して、その後、70年以上の平和な関係が築けました。
そういう例もあります。
ですから、領土を譲るという選択肢もゼレンスキー大統領にはあるんじゃないかなと私は思います。
‘@そのことについて、全ロシア将校協会のゴロヴァチュク氏がスプートニクの取材で反応。
<2人はロシアの憲法を知らないようだ。
クリミアとルガンスクは既にロシアの一部で「妥協」は必要はない。
これらは我々の領土であり我々が守っていく>
余計なおせっかいは言わぬよう。
ロシアを擁護したつもりがロシアからも否定されたパックン。
まさに、お笑い、芸人だ。
パックンの発言はロシアからもウクライナからも否定され怒りを買う。
ウクライナが少し領土をロシアに渡せばプーチンが手を引き世界が平和になるというシナリオは、
あまりにも楽観的で非現実の話だ。
それで終わる保証はどこにもない。
そうなればむしろ次にプーチンのターゲットになる国は戦々恐々だ。
だからフィンランドはNATOに加盟した。
自国民が領土を取られたくない、守りたいと思っている気持ちを。
煽っているかのような表現をすることは、ウクライナの人たちに大変失礼なことだ。
1939年8月23日の独ソ不可侵条約の秘密議定書によって、独ソによる東欧の勢力圏分割が約束された後、
ソ連はバルト三国とフィンランドへの圧力を強めた。
バルト三国に軍事基地の設置とソ連軍駐留を含む相互援助条約を結ばせた。
フィンランドにも国境線の変更や同様の要求を行ったが、フィンランド側は応ぜず、両国間の交渉は、11月に決裂。
その後ソ連は自らの国境警備隊がフィンランド軍から発砲を受けたとして、同年11月30日にフィンランドに侵略。
11月26日午後、カレリア地峡付近のソ連領マイニラ村でソ連軍将兵13名が死傷する砲撃事件が発生したとソ連側が発表。
この事件はマイニラ砲撃事件と呼ばれており、ソ連はこの砲撃をフィンランド側からの挑発であると強く抗議。
だが、事件は、ソ連が自軍に向けて故意に砲撃したのをフィンランド軍の仕業にして非難し、
この攻撃を国境紛争の発端に偽装したものであることは近年、ソ連時代の機密文書によっても裏付けられている。
この時も国際世論は圧倒的にフィンランドを支持。12月14日に、国際連盟はソ連を追放。
その後1940年3月12日、モスクワ講和条約が結ばれた。
フィンランド市民にとって、この悲痛な講和条件は衝撃であり、その精神的ショックは、
戦い続けた場合よりも大きいのではないかとさえ言われた。
しかしこの苦い経験は、フィンランド国民の愛国心を高めさせ、共産主義への敵意を確固たるものにした。
今のウクライナと同じだ、ロシアは嘘を付いて勝手に侵略して、その国を崩壊させる。
同じことを何度も繰り返している。パックンは、そんな国の何を信用せよと言うのだ。
ウクライナが負けても次にどこかの国が狙われる。
そんな国をプーチンを野放しにしてはいけない。
パックンの言っていることは、結局はロシア側プーチンの言い分と同じで、その行為を許していることになる。
嘘と侵略の繰り返し。
そんなことは断じてあってはならないと、ウクライナ市民もフィンランド市民も強く思っている。
それにしてもハーバードやイエールはろくな人間を排出しない。