性的少数者団体、LGBT法反対「不要」
性同一性障害者らでつくる「性別不合当事者の会」や、女性の権利保護を目指す「女性スペースを守る会」など4団体は1日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、
自らの性を自身で決めるという「性自認」を法令化する現状のLGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案について反対の立場を表明した。
法案は公明党などが19日開幕のG7広島サミットまでの成立を求めている。
ただ、法案には「性自認を理由とする差別は許されない」との文言が含まれ、
トランスジェンダー女性による女性用のトイレや更衣室の利用などにつながるとの指摘もある。
記者会見で、性的少数者でつくる「白百合の会」の千石杏香氏は、
法案について「女性だと言い張る男性を女性として認め、女子トイレが使えるように解釈される可能性が高い。
このような法律は不要だ」と強調。
当事者の会の所属で、女性に性転換した美山みどり氏は、
「生活者の立場で、医療機関や金融機関、行政で差別を受けたことはなかった」と述べ、法案の必要性を否定。
性的少数者に関する法整備を提言する「LGBT法連合会」などは理解増進法の制定を求めているが、
白百合の会の森奈津子代表は、会見で「LGBT活動家は当事者の代表ではない。一部の活動家だけではなく、当事者のリアルな声も報道してほしい」と訴えた。
‘@当事者が反対する法案。
当事者の方が物事を冷静に見ている。
一部の過度な声に反応して、拙速に事に当たろうとすれば齟齬が生まれ軋轢を生む。