日本政府は19日開幕の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で採択する首脳宣言について、
日米欧より南側に多い新興・途上国の呼称「グローバルサウス」を使わない方向で調整。
G7と中ロの双方と距離を保つ国が多いが、抱える事情が多様な各国を一括して扱う印象を与えるため対外的にふさわしくない、との判断としている。
G7は広島サミットに先立ち4月に開いた外相会合の声明で「グローバルサウス」の使用を見送り、
代わりに「地域のパートナー」「意思あるパートナー」「志を同じくするパートナー」と表現。
それぞれ「自由で開かれたインド太平洋」の実現、「法の支配」に基づく国際秩序の構築、経済的威圧への対抗のため、連携する相手と位置付けた。
外務省幹部はその背景について「国によっては上から目線と感じる。G7の各国もひとくくりは良くないという意識を持ち始めている」と説明。
外相会合の際に「その言葉は使わない」と発言した国もあったといい、「サミットでも文書に入れない」と語った。
一方で、岸田総理はサミットで重視するテーマに「グローバルサウスへの関与強化」を掲げ、記者会見などでも頻繁に使用している。
‘@政府関係者は「発信力のある言葉だ。イメージができ上がっているので国内では使う」と述べており、
政府は機会に応じて使い分ける方針と、まとまりのない対応をするようだ。
わたしは全体的にパートナーとしての呼称が良いと思うが、結局は中国派と反中国派とに分ける考えのようだ。
外務省も取って付けたような言い訳を考えたが、そこまで中国を敵視しない方が良い。
志など各国事情があるのだから違って当然、G7の中でも違う。
中国を敵視すればするほどロシアと同じような運命をたどることになる。
米の強い圧力でもあるのだろう。