サリバン補佐官は4月下旬、自由貿易について「利益が働く人に届かず、中産階級は失速し、製造業コミュニティーは空洞化した。
何十年にも及ぶトリクルダウン経済政策が経済的不平等の原因である」として、それまでアメリカが掲げてきた「ワシントン・コンセンサス」を否定し、
「ニューワシントン・コンセンサス」を構築すると述べている。
批判した「トリクルダウン経済学」とは、富裕者がより富かになると経済活動が活発になり、その結果、低所得や貧困者にも富が浸透していくという論理である。
少しずつしたたり落ちるという意味の英語「トリクルダウン」という言葉が使われている。
安倍政権の経済政策を支持した一部の経済学者も、アベノミクスはトリクルダウンを目指しているとしていた。
しかし、実際には効果はなく経済格差の拡大を招いただけとされている。
かつてアメリカは製造業でも世界に君臨していた。中西部などに巨大な工業地域が生まれ、経済的にも安定した中間層が形成され、安定的な民主主義を担っていた。
ところが製造業の海外移転と空洞化によって中間層は崩壊し、貧困層が増大したことでアメリカ社会に深刻な亀裂が生まれ、政治も極端に二極化し、民主党と共和党が対立を極めている。
薬師寺 克行:東洋大学教授(引用)
‘@米が米がと米国の真似をしている日本dが、日本でも米国と同じことが起きている。
中産階級が失速し格差が拡大している。
その米が「何十年にも及ぶトリクルダウン政策が経済的不平等の原因である」と否定。
アベノミクスは失敗だった。いい加減目を覚ますべき。
アベノミクスが成功だという人は、金融などで利益を得た一部の人だけだ。