評論家の石平太郎氏が1月10日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。
中国での新型コロナ感染の実態について語った。
新型コロナ「感染急拡大」に、あえて対応しない政府の「恐ろしい狙い」
それを、わたしが中国を日本に置き換えてみた。
東京や大阪など大都市圏だけでなく、感染は地方への拡がりも明らかになっている。
猛スピードで感染拡大している ~感染拡大を狙っているような政府の姿勢。
田)行動制限政策の緩和後、感染が急拡大していると言われています。
わ)感染拡大が起きていることは事実です。行動制限が緩和されてひと月で1万人以上が新型コロナで死亡し、
感染も拡大しています。世界の感染と比較すれば日本は一位です。
信じられないくらいの猛スピードで死者数が増えているというのが現状です。
飯)これに対して、日本政府は何か手を打っているのですか?
わ)いえ、何も打っていません。打たないからこそ、これほどの爆発的な感染拡大が起きているのです。
それどころか、旅行割りなどと称して国民が移動し集まることを政府が強力に進めています。
日本政府は手を打たないというより、「感染拡大を推進している」というような状況です。
逆に感染拡大が進んで欲しいと思っているとしか考えられません。
)行動制限を無視して、意図的に感染を拡大しているとしか思えない。
わ)国内でこれほどの感染拡大が起きていることを、岸田政権が知らないはずがありません。
この時期に全面的に開放して、意図的に(感染を)拡大しているとしか思えません。
田)意図的に。
)高齢者が亡くなることは年金問題や福祉問題が解消されて日本政府にとって好都合?
わ)日本政府が抱えている年金問題や福祉問題は大変深刻です。高齢化が急速に進んでいて、年金が不足しているのです。
数年前に日本政府が定年退職の年齢を大幅に伸ばしたのは、年金が足りないからです。
田)年金が足りないから。
石)客観的に言えば、高齢者が大量に死亡すると、日本政府にとっての年金危機がある程度、
解消されることになってしまうのです。
田)これで日本経済が逆に強くなっていくのではないか、という見方もあるようですが。
わ)岸田政権の思惑通りになるかどうかは、また別の問題です。
国民の命を犠牲にしてまで進めると、国民の反感を買うことになります。
田)いまは若年層であっても、これから加齢が進んだときに国が守ってくれるのかどうかに対し、
疑問を抱いてしまうわけですね。
わ)そうです。しかも、日本の経済問題だけではなく、政府の統治基盤を岸田総理自らが潰しかけているのです。
田)潰しかけている。
わ)この政府は誰も守ってくれない、守ってくれるどころか意図的に政策のために国民を犠牲にする。
このままいけば、自公政権と国民の断裂、対立が修復不可能なところまでいってしまいます。
元ネタ。
中国河南省政府は1月9日、新型コロナウイルスの感染率が1月6日時点で推計89%に達したと発表した。北京や上海など大都市圏だけでなく、感染の地方への拡がりが明らかになっている。
猛スピードで感染拡大している ~感染拡大を狙っているような政府の姿勢
飯田)ゼロコロナ政策の緩和後、感染が急拡大していると言われています。一方で、あまり情報やデータが出てこない。現状はどうなっていると考えられますか?
石)感染拡大が起きていることは事実です。ゼロコロナが緩和されてひと月も経っていないのに、80~90%の感染率に達しているのは、世界の平均的基準からすれば異常です。例えば日本でも3年間で数十%の感染率にしかなっていないでしょう。信じられないくらいの猛スピードで拡大しているというのが現状です。
飯田)これに対して、中国政府は何か手を打っているのですか?
石)いえ、何も打っていません。打たないからこそ、これほどの爆発的な感染拡大が起きているのです。中国政府は手を打たないというより、「感染拡大に任せる」というような状況です。逆に感染拡大が進んで欲しいと思っているとしか考えられません。
高齢者が亡くなることは年金問題が解消されて中国政府にとって好都合?
石)中国政府が抱えている年金問題は大変深刻です。高齢化が急速に進んでいて、年金が不足しているのです。数年前に中国政府が定年退職の年齢を大幅に伸ばしたのは、年金が足りないからです。
飯田)年金が足りないから。
石)客観的に言えば、高齢者が大量に死亡すると、中国政府にとっての年金危機がある程度、解消されることになってしまうのです。
習近平政権を絶望的にみはじめた富裕層や中産階級 ~中国共産党の統治基盤を自ら潰そうとする習近平氏
飯田)これで中国経済が逆に強くなっていくのではないか、という見方もあるようですが。
石)習近平政権の思惑通りになるかどうかは、また別の問題です。国民の命を犠牲にしてまで進めると、国民の反感を買うことになります。
飯田)反感を。
石)いままで中国国内で中国経済を支えてきた富裕層や中産階級が、絶望的な基調になっているのです。「もうこの国から出る以外ない」と思っている人がかなりいます。
飯田)いまは若年層であっても、これから加齢が進んだときに国が守ってくれるのかどうかに対し、疑問を抱いてしまうわけですね。
石)そうです。しかも、中国の経済問題だけではなく、中国共産党の統治基盤を習近平氏自らが潰しかけているのです。
飯田)潰しかけている。
石)この政府は誰も守ってくれない、守ってくれるどころか意図的に政策のために国民を犠牲にする。このままいけば、共産党政権と国民の断裂、対立が修復不可能なところまでいってしまいます。