中国外務省は30日、パレスチナ問題解決に向けた「中国の立場」を説明する文書を発表。
文書は中国政府の基本的立場を包括的に示したもので、パレスチナに寄り添う姿勢を鮮明に示した。
パレスチナのイスラム組織ハマスとイスラエルの衝突に関し、停戦や民間人保護、国連安全保障理事会の主導による調停などを訴えた。
一方、衝突のきっかけとなったハマスの対イスラエル越境攻撃には直接言及していない。
中国としては、パレスチナへの同情を示してアラブ・イスラム諸国との結束を強め、イスラエルを支持する米国への対抗軸を形成したい考えだ。
中国外務省はまた、国連が定める29日の「パレスチナ人民連帯国際デー」に合わせ、習近平国家主席が祝電を送ったと明らかにした。
パレスチナの独立国家樹立を「中国は一貫して固く支持している」と強調し、パレスチナへの人道・開発援助を継続すると表明。