政府側の求めで文言の削除や修正も。
新型コロナウイルス対策を話し合う政府の専門家会議。
これまで専門家としての見解や提言を示してきたが、
その過程で政府側から、文言削除を求められたケースがあったことが判明。
「無症状の人も感染させている」といった文言が「パニックが起きかねない」
という理由で、削除されたことを専門家会議が認める。
関係者によると、政府側から求められ、文言を修正したり削除したりしたケースが、
複数あったという。
このうち、3月2日に出された2回目の「見解」で、専門家らは、
「無症状、あるいは軽症の人が感染拡大を強く後押ししている可能性がある」
とまとめていたが、政府側の「パニックが起きかねない」との求めにより、
最終的に「症状の軽い人も気がつかないうちに感染拡大に重要な役割を果たしてしまっている」
という曖昧な表現になったという。
この直前の2月28日に、北海道で独自の緊急事態宣言が出されたが、
政府側は「パニックが起きかねない、無症状の人に対しては何もできない」と説明したという。
これ以降、見解や提言を出す際には、政府側とすり合わせをしてまとめる作業を行ったあと、
専門家が記者会見して発表する形になったという。
これについて、専門家は「有効な提案を行うためには政府との連携が必要だ」とする一方、
「専門家としての独自の見解を示すべきだ」とする意見もあり、
専門家と政府の関係や役割分担の在り方が問われることになる。
などと言っている傍で、西村大臣が専門家会議廃止を表明。
専門家会議の人たちには何も知らされていなかった。
専門家会議が記者会見を行っている最中に、西村大臣が同時進行で専門家会議廃止を表明。
あえて専門家会議の会見にぶつけた意図は。
専門家会議に内実を暴露された憤りがあるのだ。
