新型コロナの入院患者が急増し、特に集中治療室がひっ迫していることから、
神奈川県は2日、県内で患者を受け入れている医療機関に対し、
緊急性が低い手術を延期するなどして、集中治療室の数を確保してほしいと緊急の要請を行った。
集中治療室の使用率は60%近くに上っている。
2日、県医療危機対策統括官を務める阿南英明医師は、
「今の状況が続けば重症患者の病床が不足するおそれがある」として、
医師の判断で緊急性が低い手術を延期するなどして、
コロナ対策に使える集中治療室を確保してほしいと要請した。
神奈川県では来週から、症状が軽いコロナ患者の入院を絞り込む、
新たな基準の運用も始めることにしている。
阿南医師は「通常の医療に影響が出ることは避けたかったが、
重症患者用の病床が不足する事態を回避するため協力をお願いしたい」
と危機感を強調した。
‘@黒岩知事は、「ウエルカムウエルカム」と言いながら、人の移動を止めなかった。
神奈川県内で2日、新型コロナ214人の感染が明らかになった。
うち111人が感染経路不明。男女2人が死亡。
黒岩知事は11月12日の会見で、飲食店への営業時間の短縮要請などについては、
「今のところ考えていないし、なるべくやりたくない。」と表明。
17日、政府が5人以上での会食を対象から外すよう各都道府県知事に検討を求めたのに対し、
神奈川県内については人数制限を行う考えがないことを明らかにした。
しかし、20日、飲食店を支援する「GoToイートかながわ」を一時中断することを決めた。
そして27日、「Go To イベント」の県内での取り扱いを一時停止するよう国に要請すると発表。
2午後の対策本部会議で黒岩知事は、「ステージ3警戒宣言」を出した。
西村担当大臣は30日の記者会見で、神奈川県内の新型コロナの感染状況について、
ステージ3(感染急増)が近づきつつあるが、現状ステージ3ではないとの認識を、
黒岩祐治知事と共有したと述べた。
後手後手の対応だ。
ウイルス対策は一日でも早い対応が求められる。
大阪の事例を見れば一目瞭然。
「ステージ3警戒宣言」を出しながら、現状「ステージ3」ではないと発表する。
意味が分からない。
これでは、政府と県が「まだ大丈夫ですよ」と発表しているようなものだ。
事実そうなのだろう、「Go To」を推進するために。
その結果が手術後回しだ。
県民、国民はたまったものではない。