「総理は昨日、最後は生活保護があると言われました。
しかし、最後のセーフティーネットの役割を果たしていないんじゃないですか?」
「最後は生活保護だとまで言うのであれば、それを阻んでいる、ためらわせているものについて、
こういう時に見直すべきなんじゃないですか」
「たとえば、本人がこの人には連絡しないでくれと言っている親族には、
扶養照会をしない。そういう運用にすべきではありませんか?」
質問に対し、菅首総理は、
「私が『生活保護がある』と言ったことについて、いろいろな反響があるようですけれども、
なんとか国民の皆さんの命と暮らしを守るということで政府として取り組んできています」
田村憲久厚生労働大臣は、扶養照会について予算委員会でこう繰り返した。
「扶養が保護に優先するというのは、生活保護の基本原理でございます。
でありますから、扶養というものを一応、義務ではありませんが優先はする」
「義務ではありません、優先するということであります」
生活保護を必要とする可能性はどなたにもあるものですので、
ためらわずご相談ください」とウェブサイトに明記したことが話題になった。
小池議員はこうした発信を評価しつつ、「申請してくださいというのであれば、
申請をためらわせるようなことはやめるべきだと、見直すべきだと思うんです」と質問。
田村大臣は、生活保護の扶養照会は、
「義務ではございません
義務ではございません
扶養照会が義務ではございません」と3回否定。
小池「だったらやめましょうよ」
田村「いや、ですから、家族関係が壊れてるような、そんな場合は照会しません。
もう壊れてるんですから」。
小池「壊れてないんですよ。壊れてないから、知られたくないんですよ。
わたしは、生活保護をためらわないでと言いつつ、
ためらわせるような扶養照会という障害を取り除くのが、政治の責任だと思う」
押し黙る田村厚労大臣。
小池「これくらいのことも出来ないんですかね…情けないですよ、総理」
「最後にもう一度聞きます、見直すと言ってください、総理どうですか」
菅総理は「その執行については担当大臣が執行する。私から申し上げることは控えたい」
と述べるにとどめた。
小池「このコロナの危機に、国民を救うんだ、最後は生活保護だと言いながら、
あまりにも冷たい。冷たすぎますよ」
菅総理「......」
‘@田村大臣は、扶養照会が義務ではないと認めている。
しかし、国は、極力支払いたくないので、いまだ、扶養照会が義務であるかのように装っている。
国民の命を守るという菅総理の役割は、政策によって一人でも生活保護の家庭を減らすことだ。
それを、よりによって自らの失政で、生活困窮者を増やしておきながら、
生活保護があるから良いではないかとした発言。
ましてや、生活保護を受けにくいシステム。
まさしく本末転倒、国の総理が理解していない不幸。