アメリカ各地が厳しい寒波に襲われており、1８日までに少なくとも３５人以上が死亡。
テキサス州内は深刻な停電に見舞われており、
そうした中でテキサス州中部コロラドシティの市長は、16日、フェイスブックに、
「生き延びるのは強者のみだ、弱者は死んでしまう」と投稿。
‘＠暴言を吐く役人は日本だけではないようだ。
アメリカは、フロリダ州やカリフォルニア州南部などを除き、
ほとんどが記録的な寒波や大雪に見舞われている。
テキサス州では30年来の寒波に襲われ、電気の需要が一気に急増したため、各地で停電が起きている。
ジョー・バイデン大統領はすでに同州に非常事態宣言を発出し、連邦政府の支援を提供している。
これまでにテキサス、ルイジアナ、ケンタッキー、ノースカロライナ、ミズーリの各州で、
寒波が原因とされる死亡が記録されている。
一酸化炭素中毒や凍死のほか、ノースカロライナ州では竜巻のため3人が死亡した。
ほかにも複数の州で、新型コロナウイルス・ワクチンの配達も遅れ、
接種会場が一時閉鎖を余儀なくされている。
一部の接種会場では、電力不足から必要な温度管理ができなくなり、
ワクチンを使いきろうとスタッフが対応に迫られた。
テキサス州ハリス郡では、一酸化炭素中毒と思われる症状の人が300人以上報告されている。
同州ヒューストンの医療当局者は地元テレビ局に、
「これは完全に公衆衛生上の大惨事だ。これほどの人数は通常ではあり得ない」と述べた。
ヒューストンでは民家火災で少なくとも4人が死亡。
消防当局は、ろうそくの火が出火原因かもしれないとしている。
別の事案では、ヒューストン市内の幹線道路沿いで凍死したとみられる男性2人を警察が発見。
ツイッターではクリス・ピンスさんが「自分はテキサス州ヒューストンにいて、凍え死にしそうだ。
電気も暖房も水道も使えない。小さい子供が4人いるのに、どうしてこんなことになってるんだ？」とツィート。
ジョシュ・モーガーマンさんはツイッターで、テキサス州の友人が暖をとるために,
「家具を暖炉で燃やす」ところまで追い込まれていると訴えた。
こうした中、テキサス州中部コロラドシティ（人口約4000人）のティム・ボイド市長は、
16日、フェイスブックに「生き延びるのは強者のみだ、弱者は死んでしまう」と投稿。
ボイド氏はすでに削除された長文の投稿で、
「ちょっと時間ができたので、一部の人の気持ちを傷つけてみる」と前置きし、
「泣いてほどこしを待つのをやめろ」と主張。
「あなたやあなたの家族のために、誰も何も、何かしてやる義理などない。
自治体には、こういう時に、あなたを支えてやる責任などない！
浮くか沈むか、それは自分で決めろ！
市も郡も電力提供者も、その他のサービスも、どこも、あなたに何かしてやる義理などまったくないんだ！」
と強い調子で罵った。
「みんな電気と水がない状態におかれてしまって、残念だ。
そう！ でも自分で何とかできるやつに、こちらから提供なんかしてやるものか！」
「神様はこういう時に自分で自分を支えるための道具を与えてくれた。
少数の人間が働くからと信じさせて、それ以外はほどこしに依存するようになる、
これは残念ながら社会主義政府の産物だ」と、ボイド氏は持論を展開。
このボイド氏の発言に、多くの市民などから抗議が殺到。
ボイド氏は16日午後に別の投稿で、辞表を提出したと書き、自分の言葉遣いを謝罪。
ボイド氏によると自分の発言のために、妻は解雇され、家族には「憎悪まみれの」メッセージが届いている。
予報では、今回の極端な寒波は今週末まで続く見通し。
‘＠日本にも同様の考えを持つ者はいる。
ここまで汚い言葉は使わないが、「貧乏人は金持ちの邪魔をするな」などと公言する者もいる。
自分の事は自分でするのは当たり前と、「自助」を声高々に訴える行く先はここにある。
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