国民の命よりも五輪なのか?
東京オリ・パラ組織委員会が日本看護協会に対して、
看護師約500人を大会の医療スタッフとして動員するよう要請。要請は今月9日付で出された。
「新型コロナウイルス感染症等の感染拡大に伴い、看護職の確保が不十分な状況に至っております」と説明。
政府は大会期間中に医師、看護師など約1万人の医療スタッフを必要としている。
組織委は五輪の競技場などに医務室を設置し、医療スタッフを配置する計画だ。
‘@新型コロナの感染拡大で地域医療に余裕がなくなっているなか、
五輪に看護師を大量に動員すれば、医療現場の疲弊がさらに強まる。
ワクチン接種も始まっている中、1万人の医療従事者が五輪に充てられると、
今でさえ疲弊している医療従事者や地域もあるのに、さらに苦しめるつもりなのか。
大阪府は新型コロナで医療崩壊の状況を受け、看護師を要請。
それを受けて、文部科学省や厚生労働省などが所管する病院などに呼びかけて、
19日までに政府で計約70人の看護師を確保し、大阪に派遣した。
コロナを巡り、文科省が看護師の派遣を要請するのは初めて。
いずれもICUでの勤務や、人工呼吸器を装着した患者への対応の経験がある看護師という。
詳細は不明だが、これにより地域の新型コロナ軽・重症者などの対応が手薄になることはないのか。