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大阪 医療破綻「限界を超えている」

コロナ患者の治療にあたる大阪府内の主な50の病院に、

今の医療提供体制についてNHKがアンケート形式で聞いた。

回答を寄せたうち、66%、21の病院が「現在の状況は病院の持つ機能の限界を超えている」と答え、

医療提供体制が破綻の危機に直面している実態が改めて浮き彫りになった。

また、88%、28の病院が「一般診療に影響が出ている」と答え、

地域医療の現場にも大きな影響が出ている実態が裏付けらた。



最も多かったのが、医師や看護師などコロナ患者の対応にあたる人材の訴え。

「看護師の人数が足りない。感染対策のため、同じ入院病床数でも、

コロナ病棟には多くの看護師が必要」

「重症患者を管理できる医師や看護師が足りないほか、人工呼吸器などの機器も不足している。

重症患者を受け入れる医療機関がどこも満床のため、中等症の患者が悪化しても行き場がなく、

不慣れなスタッフで重症患者をみなければいけない」と危機感をあらわにした。

こうした状況の中で、病院では多いときで1日10数件のコロナ患者の受け入れを、

断らざるをえない状況になっていると証言。

大阪病院の病院長西田俊朗医師は「重症患者を多数受け入れることが想定されていないため、

重症患者の容体を確認する設備などが十分でない。ほかの病棟から看護師などの応援を呼び、

なんとか乗り切っているような状況だ。この影響で人手が足りなくなり、

コロナ患者も一般の患者も断らざるをえないケースが出ている」と、限界を超えている状況を説明。




重症患者用の十分な設備がないまま対応せざるをえない。

比較的緊急度が高いと判断していた手術のうち、10件について延期せざるをえなくなったと、実態を語った。

また、「病院職員から疲弊の声が上がっているが、メンタルケアが行えていない」

「今の状態がいつまで続くのかという不安感が、職員を実働以上に疲弊させている。

これが職員のモチベーションを低下させている」

「一人ひとりの感染に関する考え方を改めてもらいたい。

個人の行動により感染を抑えられることを再認識してもらいたい」

と、感染しないための行動を取って欲しいとの切なる声を絞り出した。



‘@病床さえ増やせばいいいと述べている人たちは、この現実を認識していない。

いくら病床を増やしても、診る人がいなければ意味をなさないどころか、

今の医療従事者にさらなる負担がかかる。

いまだ、新型コロナが、いかに特異な病気かということが分かっていない。

そういった人間が連日テレビなどに出て似非の情報を垂れ流している。

メディアの責任も重大だ。

政治家もメディアも信用ならない。

とにかく一人一人が感染対策を徹底して、感染者を減らす、感染を抑えるしかないのだ。

それが人を救う早道、急がば回れだ。