政治・経済、疑問に思うこと!

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​橋下氏「僕らもバカじゃないんで、自粛なんてできない」

10日放送の「めざまし8(エイト)」に出演した橋下徹氏。

橋下氏は菅総理の「緊急事態宣言解除はステージ4を脱却することが目安」という発言について、

「分かりにくいですね」と切って捨てた。

「東京はもともと病床使用率に関してはステージ4にいってなかったんですね。

ですから、この段階で緊急事態宣言を出したのはオリンピックのためと思われてしまう」とした上で、

「本当に基準が重要で専門家としっかり議論をして、ゴールを示してもらわないと、

国民は動きませんよ」と続けた。

その上で「ゴールがない中で(自粛を)やれ、やれ言われても、僕らもバカじゃないんで、

どこまで何をやるのか見えない中で自粛なんてできない。

やはり、ゴールをはっきり示すのが政治の役割だと思うんです」と続けた。



「注意しなければいけないのは、感染者数も大事ですが、病床使用率、

医療体制を守ることが重要だと考えるのであれば、密ということであれば、分母を増やすということ。

特に重症者のベッド数を増やすことでステージ4から3と移っていきやすくなる。

自粛だけじゃないんです」と持論を展開。

‘@バカの内容にも、色々あるが、司法試験に合格しているのだから、

そういった意味ではバカではないのだろう。

東京はステージ4にいってなかったのに、緊急事態宣言を出したのは、

オリンピックのためだというが、早めに対応するのが感染症対策。

普通に考えれば当たり前の話だが、政治や五輪を絡めて、

テレビなどで、面白おかしくしたがる人は多くいる。

9日、東京は日曜日だというのに、 感染者数1032人、3人死亡。

感染者数は拡大している。

橋下氏の発言内容は、ほとんどが、今やらなくてもいいと後手後手の内容だ。

「ゴールがない中で自粛なんてできない」と述べるが、ゴールは誰にも分からない。

大阪の感染者数、死者数を見れば、屁理屈抜きに自粛しなければいけないのは一目瞭然。

重症者のベッド数を増やしても、患者を診る医師や看護師がいなければ意味がない。

病床数も今までそれなりに増やしてきたが、改善はされるどころか全国で悪化している。

感染数を減らすしかないのだ。

「病床使用率、分母を増やすということ。

ベッド数を増やすことでステージ4から3と移っていきやすくなる」って、

それは単に数字をいじるだけの、見せかけの数字マジックではないのか。

まさに、橋下氏の本質が露呈した。



例えば、感染者数100以下を目標にしたときに、今までの対策では無理。

相当の時間がかかる。

だとしたら、ロックダウンするしかない。

政府や自治体が目標数値を出さないのはそういうことだ。

数値を出したら、いつまでも「緊急事態宣言」状態となる。

そうすれば、オリンピックも開催できないし、緊急事態宣言の効果も薄れる。

いまも、その状態にあるが、それがますます強くなる。

橋下氏や経済を推進する人に欠けているのは、感染者数を減らすという認識。

橋下氏も、感染者への対応は述べるが、感染者数を減らすことには言及しない。

なぜなら、感染者数を減らすことは、自身が今まで述べてきたことを否定することとなる。

経済学者などもそうだが、感染者数を減らすということは、人流を抑えるということだから、

経済とは真逆の対応となる。

早く抑えて早く活動を再開したほうが、経済にもいいことを日本の経済学者の多くは理解できない。

新型コロナと経済は両立できないということは、これまでの経験で分かっていることだ。

このままの状況がダラダラ続けば、閉店・倒産が徐々に増加し、

長引けば、気付いたころには、耐えきれず、閉店・倒産が加速度的に雪崩うつ。

そのためにも国は、国民が安心できる給付金・協力金を早く出して、強い対策を打つ。

それしかないのだ。



新型コロナの死者数は1万人を超えた。

インフルエンザの死者数は約3000人超、関連といわれる人数を入れて約1万人といわれている。

新型コロナも関連者数を入れれば、死者数は1万人以上だろう。

しかし、新型コロナは、多くの国民が感染対策をし、医療従事者が命懸けで戦ってくれている。

だからこれで抑えられているのだ。

この大きな違いに、一部の専門家や評論家、コメンテーターやメディア、国民も気づいていない。

もし、新型コロナを、インフルエンザと同じような扱いにすれば、死者はこの数倍になっている。

3万人か、5万人か、なぜ、気付かない。

大阪や兵庫の医療が崩壊しても気づかない人たちがいる。残念だ。

同じことを繰り返しているのは政府だけではない、メディアも同じだ。

テレビなどのメディアも、これ以上自粛というと、国民・視聴者に嫌われるので、

結局は、国や自治体の悪口を言うことでお茶を濁している。

しかし、いくら国や自治体の悪口を言っても、感染は収まらない。

感染を抑えるには、国民一人一人の自覚が必要だ。

その自覚のない人たちに訴え続けるしかないのだ。

多くの人は感染対策を守っているが、20%くらいの人は守っていない。

そういう人たちに訴えかけるのがメディアの役目だ。

今こそメディアの責務を発揮する時なのだ。

政府がやらないのなら、私たちで新型コロナと戦いましょう。

その代わり、私たち(メディア)は、政府に、国民が安心できる給付金、支援金を出すよう訴え続けます、と。

メディアに正義を求めるのは無理か。