9月1日に発足したデジタル庁。
その事務方トップ「デジタル監」に就任した石倉洋子氏が、
同日の発足式で「私はデジタルの専門家でもエンジニアでもない」と発言。
── 平井大臣はデジタル監の資質に「デジタルへの深い理解」ということを挙げていた。
これまでデジタルとどう向き合ってきたか?
石倉デジタル監:私はデジタルの専門家でもエンジニアでもない。
そういう意味ではデジタルの知識がある人間ではない。
新しいことは一応やってみたいスタイルなので、初めてのプログラミングというオンライン講座の受講や、
WordPressもやった。Pythonにもチャレンジしたが、今のところ挫折している状況。
やってみると、ここが難しい、すごいなということが分かる。
プログラミングを学んだ時に、8週間から12週間学んだが、死にそうだった。
全然課題が終わらなかったが、学んだこともある。
日本企業は全部完璧にしてからやるスタイルが多いが、
プログラミングの世界ではそれでは全然だめだと分かった。
プロトタイピングを作ってしまって、どこが間違っているかを探すのは至難の業だからだ。
作る度に少しずつ試して、動いたら次に行くことが重要と分かった。
こういうことをやりたいができるかと(デジタル庁の周囲の人に)聞くと、
テクノロジーの力でほとんどできてしまう。
自分ではできないが、やりたいことはたくさんあるので、どうやればできるかを教えてほしい。
その辺が、デジタルの重要な原則かなと思っている。
‘@総括する立場の人だから、新しい発想と柔軟な発想で、全体をうまくまとめられれば問題はない。
石倉デジタル監は、平均的な感覚を持ち、エネルギッシュでチャレンジャーだ。
タン大臣のように、自分でできればスピーディーだが、石倉デジタル監も危機感はお持ちで、
どうすればスピーディーにできるか常に考えておられる。
少なくとも、平井大臣よりは遥かに良いだろう。