先月、愛知県で追突事故後に50代男性が死亡。
運ばれた病院で新型コロナウイルスに感染していたことが判明。重症者だった。
治療にあたった医師は、この男性が「自覚のない低酸素状態」で運転していた可能性があると指摘。
愛知県東海市の県道。先月30日午前7時ごろ、信号待ちの乗用車に軽自動車がゆっくりと接近。
そのままコツンと追突。
追突された車の男性が軽自動車を見ると、運転席で男性が突っ伏していた。
救急隊が駆け付けると、すでに心肺停止の状態。
搬送された病院で死因を調べるためにCT検査をすると、治療にあたった医師も驚く症状が…。
「正常な肺の部分は一切残っていない、ひどい肺炎があって、コロナ肺炎による低酸素血症が死因」
と、治療にあたった医師も驚くほどの症状だった。
肺炎が重症化し、低酸素の状態にもかかわらず、自ら運転していたことになる。
り治療にあたった医師は、「もう本当に死ぬ直前の酸素が足りない状況でも車が運転できてしまう。
まさにハッピー・ハイポキシアという状態」だと驚いた。
「ハッピー・ハイポキシア」とは「自覚症状が乏しい低酸素症」のこと。
埼玉医科大学総合医療センター・岡秀昭教授は、
「自覚症状としての息苦しさを一切、訴えない人をよく目にする。
あまり重症そうではないという見た目で惑わされてはいけない」
「必ず前触れがあったと思う。高熱が続いていたとか、動けば多少、息切れがあったとか、
そういった症状がある場合に1人で車を運転して病院へ行くのか、
誰も見守ってもらえない状況で動くのかということに関しては受診前に必ず相談をして判断を仰いでほしい。
自己判断しないことが重要」と訴える。
しかし、死ぬほどの状況にならないと入院できな状態で、市民はどうすればいいのだ。
相談できても、自宅放置で死んでいく。
岡教授の言葉とは裏腹のことが現実には起きている。
自宅待機を増やしているのは、政府、自治体なのだ。
(合掌)