大阪府、オミクロンと観光を近隣府県にも広げると発表。
新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」の市中感染が大阪府内で確認された22日、
府は府民限定の観光キャンペーンを近隣府県にも広げると発表。
感染の急拡大が懸念されるなかで観光客を呼び込もうとする施策に対し、
府庁内や他府県の首長からも慎重論が出ている。
府民だけを対象に11月24日に始まったが、吉村知事は12月22日の記者会見で、
京都・兵庫・奈良・和歌山の4府県民も2022年1月4日から対象に加えると発表。
吉村知事は同じ会見で、オミクロン株で国内初の市中感染が確認されたことも発表。
「オミクロン株の拡大次第では(キャンペーンを)中断する」と理解を求めた。
職員の一人は「市中感染の状況を問い合わせてきた自治体もあった。
『GoTo』がコロナ拡大の一因と指摘されたこともあり、同様の批判を招かないよう、
細心の注意を払わないといけない」と話した。
兵庫県の斎藤元彦知事は22日の記者会見でキャンペーンは予定通り進めるとした。
23日に市中感染が確認された京都府の西脇隆俊知事は「今現在見直す考えはない」と述べた。
奈良市の仲川げん市長は「感染拡大の端緒がつかめれば、止めることも必要だ」と予定通り進める意向を示した。
‘@ウイルスが広がってから止めるのではなく、広がる前に停めなければならない。
いま、キャンペーンをしなくても、多くの人は観光地を訪れている。
国も自治体の長も学習できないようだ。
それでいて、政府の対応が遅いだなどとの批判は自唾だ。