大阪市は、1月下旬から2日にかけて新型コロナへの感染を確認した人のうち、
1万3000件近くのデータが大阪府内の新規感染者の集計に反映できていなかったと発表。
このうち7000件程度については2日までに入力を終えたが、
残りの6000件程度については終わっておらず、今月6日までに入力する予定だとしている。
原因について大阪市は、感染の急拡大で保健所の業務がひっ迫したうえ、
先月下旬に集計システムに不具合が生じたことが影響したと説明。
大阪府は、大阪市の集計が遅れていた7625人について、3日の感染者の発表に反映させた。
このほか大阪市は、先月10日以降、市内の高齢者施設などで発生したクラスターのうち、
少なくとも38件について保健所で把握はしたものの、大阪府に報告ができていなかった。
大阪市の松井市長は「これだけの急激な感染の拡大ですべてに対応することが非常に難しかった。
マンパワーの問題だった」と、保健所の業務が崩壊していることを認めた。