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大阪新型コロナ・2月亡くなった人766人。

吉村知事、松井市長の新型コロナに対する対応のお粗末。

東京都の418人と比べて、1.83倍と高い水準になっている。

大阪府では4日、46人の死亡が確認された。

大阪府の新型コロナ禍は国内ワーストの悲惨さだ。

3月はじめまでの1週間で、人口10万人あたりの感染者数が唯一600人を超え、

東京や神奈川をはるかに上回っている。

人口当たりの死者数は実に東京の2倍近い。



病床使用率はやはり全国ワーストで、あおりを受ける京都、兵庫、奈良など、

近隣府県も軒並み医療逼迫に苦しんでいる。

玉川徹しが大絶賛していた、吉村知事が「野戦病院を作る」と意気込んで開設した、

1000床の「大阪コロナ大規模医療・療養センター」の、総予算は約84億円、

1カ月あたりの運用コストは最大2億4000万円もかかるというが、なぜだか、ほとんど利用されていない。

84億円が眠ったままで、月々2億円以上が垂れ流されている。

行政の判断ミス、政策ミス、吉村知事のミスであることは明らかだ。

普通なら、吉村知事は糾弾されてもおかしくないが、一向に支持率は衰えず、

むしろ評価する声が多い。

大阪のメディアの多くが、吉村知事や同氏が代表を務める大阪維新の会の「ヨイショ!祭り」を続ける。



ヨイショ!バラエティ番組に出づっぱりの吉村知事は、自分たちに都合の良い解釈やデータを垂れ流し、

周りの芸人たちも、吉村知事と笑いを交えながら賛同、擁護する。

府民の感染者と死者が増えれば増えるほど、吉村知事や松井市長、

維新の支持率が上がるというブラックジョークの怪とまで言われている。

異常な「大阪現代版姨捨山」の現状、大阪のメディアの責任は重大だ。



2020年4月3日橋下徹

〈僕が今更言うのもおかしいところですが、大阪府知事時代、大阪市長時代に徹底的な改革を断行し、

有事の今、現場を疲弊させているところがあると思います。保健所、府立市立病院など。

そこは、お手数をおかけしますが見直しをよろしくお願いします〉

〈平時のときの改革の方向性は間違っていたとは思っていません。

ただし、有事の際の切り替えプランを用意していなかったことは考えが足りませんでした〉

橋下しは辞し位の失敗を認めているが、ツイッターで非を認めるも謝罪なし。

「考えが足りませんでした」ですむ話ではない。人の命にかかわる問題なのだ。

今更非を認めても亡くなった人は帰ってこない。



少なくとも謝罪の方が大事だが、

「官から民へ」のスローガンのもと、赤字の施設は廃止され、

住吉市民病院の廃止、府立公衆衛生研究所と市立環境科学研究所の統合縮小、

府立病院の予算の大幅削減、千里救命救急センターや大阪赤十字病院への補助金の廃止等々。

公務員の医師・看護師などの病院職員数は、2007年の8785人から2019年の4360人へと、

50.450.4%%も削減された。(全国平均は6.2%減)

保健所などの衛生行政職員も2007年の1万2232人から2019年の9278人へと4分の3に減らされた。

新形コロナ患者の受け入れの先頭に立つべき公務員の医師・看護師などの病院職員数を大幅に減らした。

大阪の今の新型コロナ禍の惨状はそこに大きな原因があるのだ。

維新の「改革」なるものが、大阪の街に何をもたらしているのか。

これらの現実は、厳然たる事実なのだが、府民はどこまで理解しているのか。

わたしには、サッパリ理解できない。

(合掌)