全国で所有凍結・売買禁止。
5月30日、カナダのトルドー首相は、政府が拳銃の所有を「全国的に凍結」し、
国内のあらゆる場所で拳銃の売買を禁止する新たな法律を導入すると発表。
法案には、家庭内暴力やストーカー行為など犯罪的な嫌がらせに関与した者の、
銃器免許を取り上げることが盛り込まれている。
また、射程距離の長い銃の弾倉を改造して弾丸を5発以上装填できるようにすることを規制し、
大容量弾倉の販売や譲渡を禁止する。
トルドー氏は記者団に「この法律が施行されれば、国内で拳銃の売買や譲渡、輸入ができなくなる」と述べた。
法案は可決されれば秋に施行される見通し。
治安省の発表によると、拳銃所有の凍結を迅速に施行するために治安相が規制の修正案を議会に提出。
カナダは既に銃について米国よりもかなり厳しい所有制限を設けており、
AR-15ライフルのような殺傷能力の高い銃器約1500機種の販売と使用を2年前に禁止している。
人口百人当たりの銃所有数は米国がおよそ120丁、カナダはおよそ34丁で、
アメリカよりは少ないが、カナダも多くの銃器が存在する国の一だ。
だが、米国と比べて銃器関連死者数は少ない。
マイケル・ムーア監督は両国の違いは、人々の信頼度によって生じていると説明。
カナダは銃規制をしっかり行っている側面も大きいのだろう。
そして、銃を無くそうと本気で取り組んでいる。
アメリカはどこまで本気なのか。