日本の大手銀行グループ5社の2022年3月期決算が開示され、
純利益の合計は前期比31%増の2兆6,470億円となった。
その一方で、年度末時点での外国債の含み損は5行合計で1兆7,500億円以上にのぼっている。
メガバンクはさておき、経営体力の乏しい地銀勢は、
保有米債の価格が大幅下落・金利上昇という局面ですでに耐えきれずに、
かなりの額を売り始めているという話も伝わっている。
これが進むと、一時的に円高になるることもありそうで、今がその状況かもしれない。
だが、本邦地銀の売りオペレーション起因で米債金利はさらに上昇し、
結局はドル円の円安をエスカレートさせかねないという。
4月以降、さらに米債金利は上昇しており、リアルな含み損はこれを上回っている。
この含み損は、売却しない限りは確定損失にはならない。
体力のあるメガバンクはそのまま保有することも可能だが、これ以上の損失が出ると、
そもそもの連結利益自体を吹っ飛ばしかねないだけに、見極めと対応が重要になる状況だ。
ここからは相当注意して取引することが肝要になる。
米債購入を続けてきた金融機関などは想像以上に深刻だ。
‘@その内、銀行に入るのに入場料を取られたりして。