統一教会側の支援受けた自民・宮島氏。
陣営幹部「教団の力すごい」
今年6月に国会内で開かれた、教団の友好団体と関わりのある議員懇談会で、
記念撮影をする友好団体の幹部と宮島喜文前参院議員ら。
宮島氏は同懇談会の事務局長を務めていた。
2016年の参院選で「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の友好団体から支援を受けた、
自民党の前参院議員の宮島喜文氏(71)が朝日新聞の取材に応じ、その経緯や支援の実態を語った。
今夏の参院選前にかわした安倍晋三氏とのやりとりの内容も証言。
選挙を通じた自民党と教団側との深い結びつきが浮かび上がった。
宮島氏の陣営の複数の幹部らも別に取材に応じた。
宮島氏は、16年の参院選比例区で初当選。
改選を迎えた今夏の参院選では教団側からの支持が得られなかったことなどを理由に、
すでに得ていた党の公認を辞退して立候補を取りやめた。
16年参院選への立候補は、伊達忠一・元参院議長(83)から打診を受けた。
伊達氏は臨床検査技師出身で、当時の役職は参院幹事長。派閥は清和会(現安倍派)に所属していた。
「正直、当選できる自信はなかった」。宮島氏はそう振り返る。
当選を確かなものにするために、さらなる上積みが必要だった。
そこで加わったのが、教団側からの支援だったという。
宮島氏は公示の直前に伊達氏から「党の支援団体の票をもらってきたと言われた」。
団体名は「世界平和連合」と聞いた。陣営幹部から旧統一教会と関係があると教えられ、戸惑ったという。
平和連合は教団の友好団体。
陣営幹部は宮島氏に「上がつけてくれた団体ですから、もうあとには引けません」と進言した。
宮島氏は伊達氏の指示で都内の関連施設で平和連合幹部にあいさつしたという。
宮島氏らは「教団側の支援が公になると危うい」と考え、
「一部の陣営幹部のみが知るトップシークレット」と位置づけた。
宮島氏は陣営幹部から「外でおおっぴらに言っちゃいけません」と忠告された。
陣営幹部「教団票は6万~7万票あったと思う」
‘@先にも伊達氏と宮島氏の証言は出ていた。
安倍氏と自民党内の統一教会とのズブズブの関係は明らかだ。
そして、平和連合、家庭連合が統一教会だということも周知。
安倍氏が取り仕切っていたから、だれも触れられず、逆に安心して付き合った。
そういうことが、狭い政界の中で噂にならない筈もない。
安倍氏関連で、改ざん・隠ぺい・偽装・削除・嘘を許してきた国民の責任も大きい。
二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、国民は正当な判断をしなくてはならない。
それが、次の世代に繋げる日本国民の責務だ。