日本で唯一、戦前から同一の名称で活動している歴史を誇る共産党だが、
100周年の節目に行われた7月の参院選では、改選の6議席から4議席に後退。
7月に創立100周年を迎えた共産党は17日、東京・渋谷区の党本部で、志位委員長による記念講演会を開催。
「日本共産党100年の歴史と綱領を語る」と銘打たれた記念講演で熱弁を振るった。
「不屈性」「自己改革」「国民との共同」の3つの柱を改めて強調。
その上で、「強く大きな党を建設して選挙に勝つ」と述べ、来年の統一地方選での躍進を誓った。
また、自民党の党大会では、党員の質疑や討論が行われていないと指摘。
「自由と民主は一体どこにあるのか」と非難。
共産党が「民主集中制の組織原則を持ち、党内の民主的討論に最も力を尽くす党である」と強調。
志位氏は「今回は多少長い講演になります。なにしろ100年に1回のことなのでご容赦いただきたい」とし、
共産党の100年を貫く特質として「どんな困難でも国民を裏切らない不屈性がある」と強調。
俳優の仲代達矢氏(89)からは党機関紙「赤旗」に寄せたコメントが紹介された。
「共産党の存在を知ったのは戦後です。私は貧乏のどん底で高校は夜学。
自分がみじめで昼間部の生徒と会わないように裏口を通って通学していた」と学生時代の苦い思い出を語った上で、
「貧しい者の味方が共産党でした。戦争中も弾圧に屈さず反戦を貫いた。以来、私は共産党のファンです」と賛辞。
志位氏は、戦前の党の歴史における不屈性は、天皇絶対の専制政治。
絶対主義的天皇制の変革に正面から挑むという姿勢と一体のものだった。
天皇絶対の専制政治は、日本社会の発展の最大の障害物だったとして、
「日本共産党の誕生は、天皇絶対の専制政治の変革に、科学的社会主義の立場に立って、
正面から取り組む政党が、日本に初めて現れたという歴史的意義をもつものでした。
それは侵略戦争反対、国民主権の実現など、平和と民主主義の問題でも、
これに正面から真剣に取り組む政党が初めて現れたという国民的意義をもつものでした」と語った。
この中で、“議会の多数を得ての革命”に関わって、
「50年問題」で分派が干渉者の言うままに武装闘争方針を押し付けたことについて、
1956年6月の中央委員会総会(「6全協」・7中総)で、
「議会を通じて、平和的に革命を行うことが可能となった」と明記するとともに、
分派がつくった武装闘争方針の土台となった文書(「51年文書」)を、
日本の現状に「適合しない」ときっぱり否定したと指摘。
「武装闘争方針の否定こそが61年綱領を確立する出発点でした」とアピール。
最後に志位氏は、日本共産党が社会主義・共産主義をめざす革命政党であり、
「革命とは平和的で合理的な、同時に、根本から社会変革を進めることです」と強調。
「だからこそわが党は、支配勢力の攻撃につねにさらされてきました。
100年を振り返り、順風満帆な時期はひと時もありませんが、支配勢力による攻撃は、
わが党が革命政党であることの証しです」と述べ、
100年の歴史で発揮された特質を新しい時代に発展・継承し、
希望ある未来をひらくためにともに奮闘しようと呼びかけた。
‘@これを言ってしまうと全否定になるのかも知れないが、
共産党と言う党名と、いまだ「革命」などと言う言葉を使う。
それだけで嫌悪感を持つ人は結構いるだろう。
共産党が責められるのは大方が、昔の話とイメージ的なものが大きい気がする。
わたしは、共産党の情報収集能力とブレない姿勢、真っ当な発言は高く評価している。
でも、共産党員ではない。