米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は2日、電話記者会見し、
北朝鮮がウクライナに侵略を続けるロシアに対して大量の砲弾を極秘に供給していることを明らかにした。
砲弾が実際に露側に届いてウクライナの戦場で使用されているかどうかは確認を続けているとしている。
米政府は9月、ロシアが北朝鮮に弾薬の供給を打診しているとの情報を明らかにし、北朝鮮側は否定していた。
しかし、大量の砲弾などの貨物が行き先を中東や北アフリカ諸国と偽って、
ロシアに向け輸送されていることを確認したという。
カービー氏は「責任を負わせる何らかの措置を検討している」と強調。
ロシアは、イランから戦闘用無人機の供給を受けて、実際にウクライナの民間インフラなどへの攻撃に使用。
イラン政府がこれまで否定してきたロシアへの無人機の供与を一転して認めたことを受けて、
ウクライナのゼレンスキー大統領は「テロリストや共犯者が処罰されないことはありえない」と述べ、
イラン政府の責任を追及すべきだと訴えた。
ウクライナのレズニコフ国防相も4日、記者会見で、
「ロシアには1500から2400機の無人機が供与される予定だが、まだすべてを受け取っていない」と指摘。
ウクライナ側は、イランによるロシアへの無人機の供与はさらに続くとみて警戒を強めている。