電通グループは14日、ロシア事業を現地企業に売却すると発表。
ロシアでは広告・宣伝事業を展開している。
2022年12月期に約370億円の損失を計上する見通し。
年内の売却を目指すが、ロシア政府の承認が遅れれば来年にずれ込み、損失計上も一部が先送りされる。
‘@政府にまた大きな事業をやってもらい穴埋めするしかない。
2018年、ある調査によると、ロシアに親しみを感じている日本人はわずか8.8%。
日本人の半数以上がロシアを遠い存在に感じ、具体的なイメージが思い浮かばない。
いまは、親しみを感じる人は例外を除いてほとんどいないだろう。


そんななか、安倍晋三氏主導のもと、官民挙げての「日露プロジェクトが」が始動した。
18年~23年は「ロシアイヤー」に「日本ではこれまでにないくらいロシアが話題になる」
「ロシア・イン・ジャパン実行委員会」の設立発表会を都内で行なった。


同委員会は、16年の日露首脳会談で、人的交流を目的とした「ロシアにおける日本年」
「日本におけるロシア年」の開催決定を踏まえ設立された。
18年5月からのモスクワ・ボリショイ劇場での舞台を皮切りに、
5年間にわたり日露の文化理解を深めるイベントを行う。
17年6月~12月には「日本におけるロシア年」のプレイベントともいえる「ロシアの季節」が日本で行われ、
一定の成果を上げた。


全国で250以上のイベントが開催され、のべ350万人の集客に成功。
エフゲニー・アファナシエフ駐日ロシア大使は「ロシアの最高のパフォーマンスを披露でき、ロシアの魂は日本人に伝わった」
と手ごたえを口にし、18年の「本イベント」へ胸を躍らせた。


「ロシア・イン・ジャパン実行委員会」の設立記念コンサートに出席した、世界的指揮者ワレリー・ゲルギエフ氏は、
「世界の状況は緊迫した状況が続いていますが、そういう状況下で両国が手をたずさえていくことはとても大切」
同じくコンサートに出席した、ピアニスト・横山幸雄氏も、
「ロシアの文化や、ロシアの人々への親しみをもてば、争い事など起きるわけがないと思う。そのための音楽でさえある」
と、文化交流の重要性を強調していたが、もろくも崩れ散った。