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​AIで冷凍マグロの非破壊鮮度評価、世界初。

AIがエイアンバイデエイカアリカ見極める。

富士通東海大学の共同研究グループは、冷凍マグロの鮮度を、超音波AI技術を活用して計測し、

冷凍状態のまま、非破壊で評価することに世界で初めて成功したと発表。



天然マグロの約8割は漁獲時に船上で急速冷凍してから、水揚げされ、消費者のもとへと届く仕組みとなっており、

漁獲時の状況や流通過程の管理により、品質が大きく左右される。

また、冷凍マグロの品質判別は、切断したマグロの尾の断面を目視で、

熟練者が確認する「尾切り選別」などの破壊的検査が主流となっており、

検査可能なタイミングや場所、検査者が限定されている状況にある。

一部には超音波を用い鮮度を検査する手法もあったが、

一般的な超音波機器を使った検査では、安定して、正しく品質を評価できないという課題があった。



実験結果は7~8割の正解率となった。
 
研究開発グループは、今後、マグロの検体数を増やすことで超音波AI技術の精度向上を図るとともに、

血栓や腫瘍などの鮮度不良以外の異常検知にも取り組んでいく。

東海大学 海洋学部 水産学科 研究員の八木雅文氏は、

マグロの身を切ることなく冷凍マグロの価値を維持しながら、場所を問わずに、

誰でもマグロの品質評価を行なうことができるようになり、国際化が進むマグロの流通において、

マグロに精通した仲買人などがいなくても、品質の信頼性を付加できるようになるという。



東南アジアでは、選別せずにツナ缶に加工している例が多いが、

検査によって刺身用であることを選別できるようになると、市場取引価格は4倍にあがることができるため、

検査装置の導入促進にもつながると見ている。

また、尾の部分を切らずに流通するため、その部分を商品として提供できるようになったり、

流通しやすくなったりといったメリットがあり、マグロ業界への貢献が可能になるとしている。



実用化時期は2~3年後。マグロ類であるカツオにも対応ができ、サーモンも対象にできる。

だが、魚全体への応用は難しい。牛肉などになると別の技術開発が必要だという。

研究成果については、2022年12月22日、23日に、一般社団法人電子情報通信学会主催が、

広島県広島市で開催する超音波研究会で発表する予定。



‘@尾の身での判断でのセリが無くなると寂しい気もするが、効率的にはAIの方が良いのだろう。

ちなみに、切った尾の部分はいまも流通している。決して捨てたり無駄にしている分けではない。

切られた尾の部分は刺身でも食せるし、ステーキや煮たりして提供されている。